
- リスニング基礎力はあるので、より実践的な応用力を伸ばしたい
- 多聴トレーニングに使う教材の選び方がわからない
- 社会人におすすめの多聴トレーニング教材を教えてほしい
80点英語ブログ運営者のゆうです。
「英語の発音やリズムが異なるさまざまな国の人たちと会話をする」「相手の話を一度だけ聞いて要点を把握する」など、ビジネス現場では高度なリスニング実践力が求められます。そのような実践的なリスニング応用力を効率的に鍛えられる学習方法が多聴トレーニングです。
多聴トレーニングに取り組むには、豊富な英語音源を収録した教材を用意する必要があります。インターネットの普及のおかげで海外の動画やラジオなど良質な教材を簡単に手に入れることができる一方、選択肢が多すぎてどの教材を選べばよいかわからず困っている人もいるでしょう。
そこで本記事では、失敗しない教材の選び方と社会人におすすめの多聴トレーニング教材を紹介します。
多聴トレーニングとは?
多聴トレーニングとは、文字どおり数多くの英語を聞いてリスニング力を高める学習方法です。
日本人に馴染みのある精聴トレーニングとは異なり、一つひとつの教材にあまり時間をかけずにどんどんリスニング経験を積むことで、次のような学習効果が期待できます。
- 相手の英語を完璧に聞きとれなくても大まかな話の流れと要点を把握できる
- さまざまな英語の発音やリズムに慣れることで聞きとれる音の幅が広がる
失敗しない多聴トレーニング教材の選び方

興味のあるジャンル
多聴トレーニングで重要なのは毎日英語を聴き続けることです。途中で挫折しないために、自分が興味のあるジャンルの音源を選んでみましょう。
関心のあるジャンルであれば既に基礎知識を持っているはず。背景や前提を知っていると聞きとった話しの内容をスムーズに理解できるため、トレーニング負荷の軽減も期待できます。
自分の英語レベルに合っている
実際に音源を聞いて大まかにでも内容を聞きとれるレベルの教材を選ぶようにしましょう。
例えば、いきなりネイティブ同士がスラングを多用しつつ早口で会話しているような高レベルの音源を選んでしまうと、会話の内容を全く聞きとることができず途中で挫折してしまうため注意してください。
持ち運びのしやすさ
多聴トレーニングは、出勤時間や昼休憩中など毎日のスキマ時間を活用できる学習方法です。携帯性の高いコンパクトな教材を選ぶことで、上手にスキマ時間を活用できるようになります。
スマートフォンのアプリ教材であれば持ち運びの手間がゼロになるので特におすすめです。
リスニングのサポート機能
多聴トレーニングに取り組む中で、なかなか聞き取れない音源について精聴トレーニングに切り替えてじっくり復習するケースもあります。精聴トレーニングでは音源内容など詳細を理解する必要があるため、リスニングのサポート機能が充実している音源を選ぶと学習効率が上がります。
- 英語スクリプトの表示機能
- 音源の速度調整機能
英語のバリエーション
特定の話し手ばかりの音源を聞き続けるよりも、出身地や性別などが異なるさまざまな英語の音に触れることで、リスニング実践力を効率的に鍛えられます。
同じ英語でもアメリカやイギリスなど話し手の出身地によって、英語の音のリズムやアクセントが大きく異なります。日本語でも大阪弁や博多弁など地域によってイントネーションの異なる方言がいくつも存在するのと似たようなイメージです。
ただし、異なる英語を聞き続けるのは相応に負荷のかかります。リスニング学習を始めたばかりの人であれば、まずは多くの日本人に親しみのあるアメリカ英語の音源を選んでみましょう。
社会人におすすめの多聴トレーニングのアプリ教材3選
私の実体験を踏まえて、社会人におすすめしたい多聴トレーニングのアプリ教材を3つ厳選しました。先ほど紹介した教材選びのポイントを踏まえてそれぞれ解説していきます。
BBC Learning English
ジャンル | 時事ネタ・ドラマ・他多数 |
スクリプト | あり |
スピード調整 | あり |
英語タイプ | イギリス英語中心 |
イギリスの大手ニュースメディアであるBBCニュースが提供する英語学習アプリです。幅広いジャンルの音源を6分前後の長さで収録、ほぼ毎日新しい音源が追加されています。
機能面では、英語スクリプトやスピード調整機能に加えて、音源内容に関するクイズ機能と音源のダウンロード機能を搭載。英語学習用アプリのため、比較的ゆっくりハキハキと話している音源が多いのが特徴です。話し手の英語もさまざまですがイギリス英語が中心となっています。
VOA Learning English
ジャンル | 歴史・地理・他多数(アメリカ関連) |
スクリプト | あり(ハイライト機能付き) |
スピード調整 | あり |
英語タイプ | アメリカ英語 |
アメリカの歴史や地理など計18のテーマに関する4分程度の音源を多数収録。この他にも英文法や英会話で使えるフレーズを学べるショート動画や世界の最新ニュース動画なども提供されています。
機能面では、英語スクリプトやスピード調整機能のほかダウンロード機能も搭載。さらに英語スクリプトには音源に合わせて英文がハイライトされる機能がついているので、話し手が今どこを話しているのか簡単に確認できて便利です。
18テーマの音源を中心に、ゆっくりとした聞きとりやすいアメリカ英語で話しているので、多聴トレーニングの1つ目の教材としておすすめのアプリです。
TED
ジャンル | ビジネス・テクノロジー・他多数 |
スクリプト | あり(字幕のみ) |
スピード調整 | あり |
英語タイプ | アメリカ英語、イギリス英語、他 |
TEDは世界中のさまざまな領域の第一人者による講演会を開催している非営利団体です。本アプリではTEDが開催してきた講演会の動画を字幕つきで配信しています。
超一流のビジネスマンなど限られた著名人しかTEDの講演会に登壇できません。そのためTEDスピーカーのプレゼンテーションのやり方は、私たち社会人にとって英語以外にも学ぶポイントが非常に多く、飽きずに聞き続けることができるはずです。
講演会は基本的に英語で行われますが、TEDスピーカーには日本人を含む非英語圏の人たちも多いため、さまざまなタイプの英語のリズムやアクセントに慣れることができるのも特徴の一つです。
まとめ
本記事では、私の実体験をもとに社会人におすすめの多聴トレーニング用アプリ教材を3つ紹介しました。
私の実体験から、社会人にとって最も重要な英語力はリスニング力だと思っています。相手が何の話をしているのかを聞きとれなければ、相手に伝えるべき自分の考えを持つことすらできません。
勿論、相手の話を100%理解する必要はなく、話の大まかな概要と相手が自分に伝えたいポイントを押さえるリスニング力があれば、ビジネス上のコミュニケーションは十分可能です。
今回紹介したリスニング学習アプリの中から自分に合った多聴トレーニング教材を見つけて、実践で役立つリスニング力の習得を目指してください。
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