
- 海外赴任や外資系企業への転職を目指している
- 仕事に活かせる英語力を体系的に習得できる方法を知りたい
- グローバルな環境で世界中の人たちとビジネスをしたい
80点英語ブログ運営者のゆうです。
多くの社会人がグローバルな世界で活躍することを目指して英語学習に取り組んでいますが、ほとんどの人が期待した英語力の向上を実感できず途中で挫折しているのが現実です。
私も学生時代から英語学習に相応の時間を費やしたものの成果が上がらず、社会人3年目でTOEICスコアは500点台でした。それでも海外で働く目標を諦めずに英語学習方法を抜本的に見直した結果、海外業務の要求スコアTOEIC860点を突破し海外駐在員のポストを獲得できました。
目標達成までに何度も挫折や失敗を経験した中で、特に学習効果の高かった勉強方法を体系的に組み合わせたのが、これから紹介する英語学習ロードマップです。簡単に達成できる楽なロードマップではありませんが、学習効果は身をもって体験しているので絶対の自信があります。
実践的な英語力を習得して仕事の目標を達成したい人はぜひ最後まで読んでください。
英語学習ロードマップの目標設定

本ブログでは、社会人が目指すべき仕事に必要な英語力を英語で議論ができるレベルと設定して、これから紹介する学習ロードマップでは実践的なリスニング力とスピーキング力の体得に重点を置いています。
会議資料の作成•確認やメールの送受信対応など辞書を引きながらでも対応できる業務とは異なり、仕事相手が目の前にいる顧客面談や社内会議の場では、補助ツールなしで即時応対できる英会話力が求められるためです。
なお、リスニング学習の過程でリーディング力、スピーキング学習の過程でライティング力を付随的に伸びていくので安心してください。
社会人のための英語学習ロードマップ
前述の通り、英語学習ロードマップはリスニング編とスピーキング編の2部構成です。それぞれ詳しく解説していきます。
- リスニング編
- 語彙力の強化&英文法の復習
- シャドーイング
- 多聴トレーニング
- スピーキング編
- 瞬間英作文トレーニング
- 英会話レッスン
- 英借文トレーニング
リスニング編

- スクリプトを読めば容易に理解できる内容でもなぜか聞きとれない
- 英語→日本語の変換処理が音源のスピードに追いつかない
- 1文1文の意味を追うことに必死になって話し全体の内容が頭に残らない
ステップ1:語彙力の強化&英文法の復習
リスニング基礎力を養うための学習音源は、スクリプトを読めば簡単に内容を理解できるレベルの音源を選ぶ必要があります。スクリプトを読んでも理解できない音源を選んでしまうとリーディング学習にも時間を割かなければならず、リスニング学習としての学習効率が下がってしまうためです。
スクリプトを読めば内容を理解できる音源が見つからない場合には、リスニング基礎力の前に英語の土台知識として中学レベルの単語・文法知識の習得を優先してください。一見遠回りに見える学習ステップですが、最初に英語力の土台を固めておくとステップ2以降のリスニング学習効率が飛躍的に向上して、結果的に最短ルートで実践的なリスニング力を体得できることを約束します。
単語・文法学習は地味で面白みも少ない地道なインプット作業のため、重要だと分かっていても途中で挫折してしまう人も少なくありません。学習効率を上げて単語・文法学習に割く時間を少しでも削減できるよう、以下記事で効果的な学習方法やおすすめ教材をそれぞれ紹介しています。
ステップ2:シャドーイング
基本的な語彙力・文法力を身につけたら、シャドーイングでリスニング基礎力を習得していきます。
シャドーイングは、英語の音源を聞きながら影(shadow)のように追いかけて声に出して読んでいく学習方法です。話の内容を掴みながら音源と同じ発音・アクセントで発話するトレーニングを繰り返すことで、リスニングに必要な英語特有の音のルールを把握するスキルと聞きとった英語の意味を文頭から把握するスキルの体得が期待できます。
シャドーイングは非常に学習効果の高いリスニング学習法ですが、正しいやり方で取り組まないとリスニング力は上達しません。ネット検索すると「シャドーイングは効果がない」というコメントをよく見かけますが、これは未だに多くの英語学習者が「シャドーイング=機械的に音読を繰り返すだけ」という間違った理解をしているためです。
貴重な時間と労力を無駄にしないためにも無計画にシャドーイング学習に着手せず、以下記事を参考にして正しい学習方法や注意すべき点を把握してください。
ステップ3:多聴トレーニング
リスニング基礎力を習得できたら、多聴トレーニングを通じて幅広い英語の音に慣れつつリスニング実践力を養います。
多聴トレーニングは、多様な英語の音に触れつつ聞きとれた情報から話全体の要点を把握するスキルを鍛えるリスニング学習方法。一言に英語と言っても、アメリカ英語やイギリス英語、非ネイティブが話す母国語の影響を受けた第二言語としての英語など、多種多様な音のリズムやアクセントが存在します。
ただし、全ての英語の音の特徴をマスターする必要もなければ、相手の英語を常に100%聞き取る必要もありません。音のリズムやアクセントが異なる英語に遭遇しても、聞き取れなかった英語を前後の文脈から推測しつつ話全体の要点を把握できるスキルを習得できれば、仕事の幅がグンと広がります。
スピーキング編

- 英語で話しかけられると緊張で頭が真っ白になる
- 座学で覚えたはずの英語表現なのに話そうとすると上手く口が動かない
- 話したい内容を頭の中で日本語から英語に変換するのに手間取って上手く話せない
ステップ1:瞬間英作文トレーニング
瞬間英作文は、日本文の内容を素早く英訳して発話するスピーキング学習方法です。瞬間英作文トレーニングを繰り返すことで英語変換に要する時間が短縮されて、英語が自然と口から出てくる状態になります。
そもそも私たち非ネイティブは、以下3つの手順を踏んで英語を発話していますが、多くの日本人が英語を話せない最大の原因は2番目の「考えた内容を英文に変換する」にあります。
- 頭の中で話すことを考える
- 考えた内容を英文に変換する
- 変換した英文を声に出して伝える
「考えた内容を英文に変換する」手順では、自分が話したい内容を既に記憶している英単語・文法知識を脳内で組み合わせて英作文します。日本人はこの「文章化スキル」が圧倒的に不足しているのです。
そんな文章化プロセスの鍛錬に特化したスピーキング学習法が瞬間英作文トレーニングです。
瞬間英作文トレーニングで習得できる2つのスキルは、話したい内容を考えてから口を動かして発話するまでのタイムラグを限りなくゼロに近づけてスムーズな会話を可能にします。
- 頭の中から必要な英単語や英文法の知識を瞬時に取り出すスキル
- 取り出した知識を組み合わせ、スムーズに英訳するスキル
瞬間英作文トレーニングは賛否両論のあるスピーキング学習法ですが、否定的なコメントをしている人の多くは、間違った学習方法や教材選びが原因で期待する学習効果を得られていません。一人ひとりの学習目的や英語レベルに合わせた教材を使って正しいやり方で実践すれば、必ずスピーキング力は上達します。
ステップ2:英会話レッスン
瞬間英作文トレーニングでスピーキングの土台スキルを身につけたら、英会話レッスンを活用して実際に英語で話しをする経験を積んでいきます。
実際に会話をしてみると、思ったように口が動かずスムーズに話せないことを実感するでしょう。
英語で話す経験を積み重ねる過程で「上手く話せない苦手な英語表現を認識する→次回レッスンの会話に積極的に取り入れて使いこなせるようにする」サイクルを繰り返すことで、実践で使いこなせる英語表現の幅を効率的に広げられます。多くの日本人が苦手意識を持っている「英語で話すという行為」にも慣れる効果も期待できます。
英会話レッスンの中でも、自分の好きな時間帯に自宅からレッスンを受講できるオンライン英会話スクールが日々忙しい社会人におすすめです。社会人にとって貴重な自由時間である早朝や深夜時間を有効活用できたり、急な残業や宴席にも対応可能な柔軟なキャンセルポリシーなど多くのメリットがあります。
ただし、適当にレッスンを受けていても決して英語力は伸びません。正しいレッスンの受け方と自分に合ったスクールの選び方を把握した上で、効率よく受講してください。
ステップ3:英借文トレーニング
瞬間英作文で習得したスピーキング基礎力を英会話レッスンという実践環境で鍛えつつ、英借文トレーニングで会話で使える英語表現を増やしていきます。
英借文トレーニングは、ネイティブが使う自然で流暢な英語表現を借りてきて英作文するスピーキング学習法。汎用性が高く使いやすそうな英語表現を見つけたら、普段の職場での会話を意識した会話フレーズをいくつか準備します。
【英語表現】come up with:考案する
- We need to come up with a marketing campaign to boost our product sales.
- 製品の販売を増やすためにマーケティングキャンペーンを考案する必要があります。
- Can you come up with a proposal for the upcoming project by the end of the week?
- 今週末までに、次回のプロジェクトに対する提案を考案できますか?
- Last year, our team came up with a cost-effective strategy.
- 昨年、私たちのチームはコスト効果の高い戦略を考案しました。
会話フレーズを準備できたら瞬間英作文や英会話レッスンなどアウトプットトレーニングを繰り返すことで、職場でも自然とネイティブ英語でコミュニケーションを図れるようになります。
さらに英会話レッスンは、英借文トレーニングのアウトプット学習法として活用できるだけでなく、講師から直接ネイティブ表現を教えてもらえるため、より効率的にリアルな会話フレーズの習得が可能になります。余力のある人は英会話レッスンとの併用を試してください。
まとめ
本記事では、社会人が仕事で求められるビジネス英語力を最効率で習得できるビジネス学習ロードマップを紹介しました。
私は英語ができるようになって人生が変わりました。仕事でも私生活でも、英語を理由に避けていた領域に挑戦できるようになったので、自分の周りの世界がどんどん広がっていくのを実感しています。
英語は単なるコミュニケーション手段に過ぎません。海外赴任や海外転職を実現するには、本業の高いスキルや豊富な知識を身につけることが最も重要です。それでも、グローバルな環境で仕事をする上で英語で会話ができないと、そもそも仕事にならないことも事実です。
日々忙しい社会人にとって、自分の時間を確保するのは決して簡単ではありません。貴重なプライベート時間を効率的に活用するためにも、完璧な英語力を追い求めるのではなく仕事で問題なく使える80点レベルの英語を目指しましょう。英語学習に割く時間を減らした分、本業のスキルや知識を育てることに注力してはいかがでしょうか。
本記事で紹介した学習ロードマップが、あなたの目的達成の役に立てることを祈っています!
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