「英語が話せなくて悔しい」は成長の第一歩!元駐在員おすすめのスピーキング勉強方法を紹介

以下該当する人におすすめ記事です
  • 道ばたで外国人に話しかけられてフリーズしてしまった
  • 英語の会議で発言を求められたのにうまく話せなかった
  • 英語を話せず悔しい思いをして落ち込んでいる

80点英語ブログ運営者のゆうです。

「英語を話せず悔しい思いをした」。英語学習に取り組んでいる人であれば一度は経験したことがあるでしょう。普段勉強を頑張っている人ほど、悔しい思いを長く引きずりがちです。

私も英語学習を始めて間もない頃は、英語を話せずに何度も悔しい思いしましたが、当時の経験があったからこそ、現在では英語を使ったグローバルな仕事に携わっています。

本記事では、英語力を鍛える上で悔しかった経験が非常に重要な理由と、私の実体験に基づく英語を話せるようになるおすすめ勉強法を5ステップで紹介します。

執筆者
  • 日本生まれ日本育ちの社会人(TOEIC初回スコア480点)
  • 正しい英語学習法と出会い、1年間でTOEIC865点を獲得
  • その後4年間の海外駐在を経て、現在も海外ビジネスに従事
  • 【保有資格】TOEIC:945点、TOEFL:103点

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英語が話せず悔しい思いをしたエピソード3選

学生時代のエピソード

大学生3年生の夏季休暇中に1ヶ月間の交換留学プログラムに参加して、人生初の海外プチ生活を経験した時のエピソードです。

当時の英語力はごく簡単な英語の聞き取りとカタコト英語をなんとか発信できる程度。お世辞にも英会話が得意とは言えない状態でした。

ある日、アメリカ人学生グループが私を含む日本人留学生を遊園地に連れて行ってくれて、私には2名の現地学生が付き添ってくれました。初めのうちは彼らもなんとか私とコミュニケーションを図ろうと努力してくれたものの、殆んど意思疎通ができない状況に諦めムードが漂い始め、最終的には私を他所に二人で雑談を始めてしまいました

無理矢理にでも彼らの会話の輪に入ろうとする勇気もなく、悔しさを噛み締めながら二人の少し後ろをひとり黙って歩いていました。

若手社員時代のエピソード

2つ目のエピソードは、社会人になって間もない頃の出来事。当時部署で一番の若手だったため、離席中の先輩にかかってくる電話の代理応答を任せられていました。

海外とのやりとりもある部署だったため、代理応答した電話から英語が聞こえてくることもちらほら。そもそも英語で人と話すことに慣れていませんでしたが、相手の顔が見えない上に突然かかってくる電話応答に強い抵抗感を持っていました

「今は会議中のため担当者が不在です」や「折り返しお電話させますので名前と電話番号を教えていただけますか?」などの想定会話フレーズを英訳したメモを手元に置いていましたが、いざ英会話が始まると緊張してしまい、メモを見る余裕もなく右往左往していました

ある先輩からは「お前はもう俺の電話が鳴っても取らなくていい!」と言われてしまい、悔しい気持ちを抱きながらも海外番号からの電話が鳴るたびにビクビクしていました。

駐在員時代のエピソード

最後の悔しい想い出は、私が駐在員として海外派遣されて間もない頃の体験です。駐在員の仕事の一つとして、課長職の現地社員たちと各課のビジネス戦略を話し合い、その内容をレポートにまとめて部長や本部長に報告していました。

当時取り組んでいた瞬間英作文トレーニングのおかげで基礎的な英会話には対応できたものの、より具体的な議論ができるほどの英語力は身についていませんでした。

英語力不足を補うために議論の流れを予想して話したい内容を事前に英訳してノートに書き込んでいましたが、議論が予期せぬ方向に進んでしまうと、途端に十分なコミュニケーションができなくなりました

一部の現地社員からは「なんで英語ができない人が海外部署に来るんだ」というオーラをひしひしと感じ、会議中にため息をつかれながら話し続けたこともありました。なんとか頑張って議論した内容を英語資料にまとめる作業も、日本語なら定時前に終わりそうなものを深夜残業して対応していました

「もっと英語ができればなぁ」とぼやきながら夜遅く帰路についていた光景は、今でも鮮明に覚えています。

悔しい経験が英語力を伸ばす鍵になる3つの理由

私の悔しい思いをしたエピソードの一部を紹介しましたが、これら一つひとつの経験が私の英語力を大幅に伸ばすきっかけになりました。

私の実体験に基づく、悔しい経験が英語力の強化に直結すると断言する理由は以下3つです。

  1. 強いモチベーションを生み出す
  2. 自分が目指したい姿を具体的にイメージできる
  3. 英語を話せない原因を把握できる

それぞれ詳しく解説していきます。

強いモチベーションを生み出す

英語学習で最も重要なのが英語学習を継続すること。悔しい経験は学習継続に必要な強いモチベーションの原動力になります

私自身、学生時代から社会人にかけて何度も悔しい経験をして学習モチベーションを維持できたおかげで、今では仕事で困らないレベルの英語力を身につけることができました。但し、当時の辛い経験は今でも鮮明に覚えています。笑

自分が目指したい姿を具体的にイメージできる

英語を話せなかった悔しい経験は、英語を話せる自分の理想の姿を具体的にイメージする手助けをしてくれます。具体的かつ明確な目標を持つことも、英語学習を継続する上でとても重要です。

学生時代の経験から英語を話せるようになって「現地の学生と笑い合いながら遊園地で楽しいひとときを過ごしている姿」を鮮明にイメージして英語学習に取り組み続けた結果、駐在員時代には年の近い現地社員たちとお酒を飲みに行ったり休日に旅行に行くなど楽しい時間を過ごすことができました。

英語を話せない原因を把握できる

英語が話せなかった経験を通じて、自身の英語を話せない原因を適切に把握することができます。ひと言で英語が話せないと言ってもその原因はさまざまです。

例えば、私の学生時代は英語スピーキング基礎力の不足、若手社員時代は英語で話すことに対する抵抗感、駐在員時代は使いこなせる英語表現の少なさが英語を話せない原因でした。

今の自分が「できること」と「できないこと」を正しく把握することで、次にどのような英語学習に取り組むべきかが明確になり、効率的かつ短期間で英語力を伸ばせるようになるのです。

「英語が話せない」は日本人共通の悩み

本記事を読んでいる方の中には、私と似たような悔しい経験をした方もいるのではないでしょうか。しかし、英語が話せない悩みは私たちだけが抱えているわけではありません。そもそも、日本人の英語力は世界全体と比較して決して高くないのです

世界各国の英語力を測る指標として有名なEF EPI英語能力指数は、200万以上の膨大な英語試験データに基づき計111カ国・地域の英語力をスコア化、5グループに分類しています。

2022年度の調査結果では、日本は111カ国中なんと80位。下から2番目の「低い英語能力」グループに分類されています。

多くの日本人は中高6年間で英語を体系的に学んでいるため、英語知識のインプット量は他国に決して劣っていません。

それにもかかわらず多くの日本人が英語に対して苦手意識を持っているのは、日本の英語教育がインプット学習に特化して、語学で重要なアウトプット学習を疎かにしていることが大きな原因と言えるでしょう。

裏を返すと、アウトプット学習を正しく取り込んだ英語学習方法を採用すれば、日本人でも必ず英語を話せるようになるのです。

>>自宅で気軽に始められるおすすめアウトプット学習方法はこちら

英語をペラペラ話せるようになるおすすめ勉強方法

悔しい経験を通じて、英語学習に対する高いモチベーションや明確な目標設定、自分の弱点の把握をした上で効果的なスピーキング学習法を実践すれば、必ず英語を話せるようになります。

私の実体験に基づく、純ジャパでも確実に英語を話せるようになるおすすめスピーキング勉強法は、以下の5ステップです。

  1. 英会話に必要な語彙力・文法知識を身に付ける
  2. 瞬間英作文で文章化スキルを鍛える
  3. 言い換えトレーニングで概念化スキルを鍛える
  4. 英会話レッスンで実践アウトプット経験を積む
  5. 英借文でネイティブ表現を使いこなす(中上級者向け)

それぞれ詳しく解説していきます。

英会話に必要な語彙力・文法知識を身に付ける

中学レベルの英語土台知識に自信がない人は、本格的なスピーキング学習を始める前に英単語帳と文法書を1冊ずつやりこんでください

土台知識がないままスピーキング力を鍛えても、語彙力が弱いと表現の幅が極端に狭まってしまう上に、正しい文法知識がなければ自分が伝えたいメッセージを正しく相手に着信してもらえません。

一見遠回りに感じるかもしれませんが、基本的な単語・文法力を習得しておくと、ステップ2以降のスピーキング学習効果が飛躍的に高まり、結果的に最速で英語を話せるようになるはずです。

ただし、あまり単語&文法学習に時間をかけすぎないように注意してください

目的はあくまで英会話スキルを習得することで、難解な単語・文法知識がなくてもビジネス現場における英語コミュニケーションは十分可能です。

瞬間英作文で文章化スキルを鍛える

中学レベルの英単語・文法知識を習得したら、瞬間英作文を通じてスピーキング実践力に不可欠な文章化スキルを鍛えていきます

瞬間英作文は、日本文を読んでから素早く英訳して発話するスピーキング学習方法です。瞬間英作文を繰り返すことで、頭の中で考えたメッセージを瞬時に英文で表現できるようになり、英語が自然と口から出せるようになります。

これは文章化スキルと呼ばれる実践的なスピーキング力を構成する3スキルの1つで、多くの日本人はこの文章化スキルが不足しているため「シンプルな内容でも英語がパッと出てこない」悩みを抱えています。

スピーキング力を構成する3つのスキル
  1. 概念化スキル:相手に伝えたい情報を整理する
  2. 文章化スキル:伝えたい情報を英文で表現する
  3. 音声化スキル:英文を口を動かして発声する

文章化スキルの重要性にいまいちピンとこない方は、下記の日本文をパッと英訳して発声できるか試してみてください。

瞬間英作文の例題
  1. 彼女は私に夕飯を作ってくれた。
  2. 私の息子は明日図書館に友達と一緒に行く予定です。
  3. 私は彼にその人気な漫画本を買ってくるように頼んだ。

いかがでしょうか?下に解答例を掲載していますが、どれも中学レベルの単語や文法表現しか使っていません。それでも、3つの日本文を全てを瞬時に英訳してスラスラ口を動かせた人は多くないでしょう。

瞬間英作文の例題(解答)
  1. She made dinner for me.
  2. My son is going to go to a library with his friend tomorrow.
  3. I asked him to buy the popular comic book.

語学はスポーツとよく似ています。正しいフォームを知識として覚えても、すぐにイメージ通りに身体を動せるようになる訳ではありません。何度も練習を繰り返すことで、初めて正しいフォームの通りに身体を動かせるようになります。

英語スピーキング学習でも、瞬間英作文で文章化のトレーニングを繰り返すことで、英語表現を「知っている」だけでなく「会話で使いこなせる」ようになるのです

言い換えトレーニングで概念化スキルを鍛える

瞬間英作文で文章化スキルを鍛えつつ、同じく英語スピーキング力に不可欠な概念化スキル」を言い換えトレーニングによって強化していきます

スピーキング力を構成する3つのスキル
  1. 概念化スキル:相手に伝えたい情報を整理する
  2. 文章化スキル:伝えたい情報を英文で表現する
  3. 音声化スキル:英文を口を動かして発声する

言い換えトレーニングとは、伝えたい日本語の内容(原文)を簡易な英語表現に言い換えて発話する学習法です。

言い換えトレーニングの例
  • 【原文】彼の行動は予測不可能だ。
    • His behavior is unpredictable.
  • 【言い換え文】彼がどのように行動するかを知るのは難しい
    • It is hard to know how he will act.

学校のテストで登場する英作文問題では、英語知識の習熟度を測るために、単語や細かい文法表現まで正確に日本語の問題文を英訳できるかが問われます。

しかし、実際のビジネス会話シーンでは正解の英文は一つではなく、相手に自分の意図が伝わる英語表現であれば全て正解になります。

実践的なスピーキング力の体得には「話したい内容」を「話せる内容」に瞬発的に情報整理するスキル(=概念化スキル)が重要となり、同スキル強化の効果的な勉強法が言い換えトレーニングなのです

英会話レッスンで実践アウトプット経験を積む

瞬間英作文と言い換えトレーニングでスピーキングに必要なの2つのスキルを習得したら、英会話レッスンを活用して実際に相手と英語で話しをする経験を積んでいきます

実際に会話をしてみると、思ったように口が動かずスムーズに話せないことを痛感するでしょう。それこそが、英会話の実践経験で得られる最大のメリットになります。

上手く話せない苦手な英語表現を認識する次回レッスンの会話に積極的に取り入れて使いこなせるようにする」というサイクルを繰り返すことで、実際の英会話シーンで使いこなせる表現の幅を効率的に広げられるはずです。

英会話レッスンの中でも、自分の好きな時間帯に自宅からレッスンを受講できるオンライン英会話スクールが日々忙しい社会人におすすめです。

ただし、昨今は数えきれないほどの英会話スクールが設立されていて、中には質の低い講師や学習プログラムを提供している企業も存在するため、スクール選びは本当に慎重に行う必要があります

以下記事で管理人の実体験に基づく社会人におすすめのオンライン英会話スクール3校を紹介しているので、自分に合ったスクールがあるか確認してみてください。

>>管理人が厳選した社会人向けのおすすめオンライン英会話スクールはこちら

英借文でネイティブ表現を使いこなす(中上級者向け)

これまでの4ステップでもビジネス現場で通用するスピーキング力の習得は十分可能です。しかし、英語ネイティブと対等に会話ができるレベルを目指したい方は、英借文トレーニングで使いこなせるネイティブ表現のストックを増やしていきましょう

英借文とは英作文に由来する造語で、自力で英単語を一つひとつ組み合わせるのではなく、ネイティブが使う自然で流暢な英語表現を借りてそのまま英文に当てはめてしまう英作文の手法の1つです。

例えば、以下のケースでは「思いつく」に対応する英語を「devise」の代わりに「come up with」というネイティブ御用達の英語表現を借りて英作文をしています。

英借文の考え方

【日本文】私はその問題を解決するためのアイディアを思いついた

【英作文】I devised an idea to solve the issue.

【英借文】I came up with an idea to solve the issue.

さらに、汎用性が高く職場でも活用しやすそうな英語表現を見つけたら、実際の活用シーンを想像しながら準備した英文ごと覚えてしまうことで、ビジネス現場で即活用できる表現の幅を短期間で広げられるはずです。

英借文トレーニングで使用する英文の作成例

【英語表現】come up with:考案する

  • We need to come up with a marketing campaign to boost our product sales.
    • 製品の販売を増やすためにマーケティングキャンペーンを考案する必要があります。
  • Can you come up with a proposal for the upcoming project by the end of the week?
    • 今週末までに、次回のプロジェクトに対する提案を考案できますか?
  • Last year, our team came up with a cost-effective strategy.
    • 昨年、私たちのチームはコスト効果の高い戦略を考案しました。

英借文トレーニングは、覚えたいネイティブ表現を探したり英文を準備したりと作業負荷が大きいデメリットはありますが、純ジャパでもネイティブのように英語を話せるおすすめのスピーキング学習法です。

もう一段階上のスピーキング力を身につけたい英語中上級者の方は、以下記事で英借文トレーニングの具体的なやり方を解説しているので参考にしてみてください。

>>英借文トレーニングの効果的なやり方はこちら

まとめ

本記事では、英語を話せず悔しい思いをした私の実体験を紹介して、英語学習における挫折経験の重要性とおすすめのスピーキング学習法を解説しました。

悔しい経験をした直後は、今まで努力してきた英語学習が全て無駄だったと気持ちが落ち込んでしまいがちですが、挫折は挑戦したことの証です。

英語力のさらなる成長に繋がる貴重な経験として、ぜひ前向きに捉えてください。本ブログで紹介している学習方法を実践すれば、必ずビジネスで通用する英語力を身につけられることを約束します。

>>仕事で使える実践的な英語力を体系的に習得できる学習ロードマップはこちら

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