社会人におすすめの英単語帳7選!元駐在員が失敗しない選び方を解説

以下該当する人におすすめ記事です
  • 自分に合った英単語帳の選び方を教えてほしい
  • 社会人におすすめの英単語帳を探している

80点英語ブログ運営者のゆうです。

仕事で使える英語力を身につける上で英単語学習は避けて通れません。極端な話、語彙力を増やすだけでも最低限の意思疎通であれば可能になるでしょう。

しかし、英単語学習が重要だとわかっていても、肝心の英単語帳選びで失敗してしまうと学習効率がガクッと下がり挫折の原因になりかねません。

仕事で忙しい社会人にとって、貴重な英語学習に充てる時間は最大限有効活用したいのが本音ではないでしょうか。

そこで本記事では、一人ひとりに合った英単語帳の選び方と私の実体験を踏まえた社会人におすすめの英単語帳を紹介します。

執筆者
ゆう
  • 日本生まれ日本育ちの社会人(TOEIC初回スコア480点)
  • 正しい英語学習法と出会い、1年間でTOEIC865点を獲得
  • その後4年間の海外駐在を経て、現在も海外ビジネスに従事
  • 【保有資格】TOEIC:945点、TOEFL:103点

社会人向け英単語帳の選び方

社会人が英語基礎力を選ぶときに確認すべきポイントは次の3点です。

  1. 収録語数
  2. 単語のジャンル・難易度
  3. 例文・類義語の充実度

それぞれ詳しく解説していきます。

収録語数

自分の英語レベルを踏まえて、無理ないペースで周回できる収録語数の英単語帳を選んでください

英単語学習を挫折してしまう最大の原因が達成困難な目標設定です。仕事が忙し中で英語を学び直し始めた社会人がいきなり3,000〜5,000語など分厚い英単語帳を選んでしまうと、単調な暗記作業の継続に耐えられず1周もできないでしょう。

どんなに小さな目標でも最後までやり遂げた達成感が次の目標に向けた学習継続のモチベーションに繋がります。まずは教材を確実に1周やり切ることを目標に設定して、無理なく目標達成できる単語数の英単語帳を選んでください。

目安として、最初の英単語帳は1,000語程度の収録語数の教材をおすすめします。

単語のジャンル・難易度

自分の学習ニーズと英語レベルに合ったジャンルや難易度の英単語帳を選ぶのも重要なポイントの一つです。

例えば、ビジネス英会話の習得が目的の英語初心者が英検1級対策用の英単語帳を選んでしまうと、ビジネス会話では使う機会が滅多にない難しい英単語と毎日向き合う羽目になり、学習モチベーションの維持が非常に困難になります。

最近では、ビジネス英語・TOEIC対策・日常会話など幅広いジャンルの英単語帳がレベル別で出版されています。改めて現在の自分が必要とする語彙力を把握した上で、自分に合った英単語帳を選んでみましょう。

私の実体験から、自分の英語レベルに合った英単語帳選びの基準として、収録単語の内2割程度は既に知っているレベルの教材がおすすめです。

例文・類義語の充実度

例文や類義語が充実している英単語帳を選択することで、実践で即座に使いこなせる単語知識を効率的に記憶できます

英単語と併せて例文にも目を通すことでその英単語の具体的な使い方をイメージしながらインプットできるため、実際の英会話の中でもスムーズに活用できるようになります

また、覚えたい単語の類義語をセットで学習すると、1つの意味を軸に複数の単語を有機的に紐つけて記憶できるため、より効率的な記憶の定着が期待できます。

社会人におすすめの英単語帳7選

私の実体験を踏まえつつ、前章で解説した英単語の選び方に基づいて厳選した社会人におすすめの英単語帳は下記の7冊です。

それぞれ詳しく解説していきます。

中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本 

おすすめレベル初級者
収録語数1,000語
難易度易しい
例文・類義語ボリューム多い
こんな人におすすめ!

英語初級者で中学レベルの英単語から学び直したい人

本書は高校入試レベルの基礎単語を200語×5パートで収録。1日1パートの学習ペースを30日間継続すると単語帳を6周できるため、本書タイトルの通り1ヶ月で1,000語を覚えられます。

1日200語と聞くとハードルが高いと感じるかもしれませんが、一度の学習で200語を完璧に覚える必要はありません。教材を何周も繰り返す中で自然と覚えられますので、気負わずにコツコツ取り組んでください。

また、各パートの末尾には確認テストが収録されているため、定期的に習熟度を確認できる点も魅力の一つと言えるでしょう。

ビジネスで1番よく使う英単語 最重要1000語 

おすすめレベル初級〜中級者
収録語数1,000語
難易度普通
例文・類義語ボリューム普通
こんな人におすすめ!

ビジネス現場で役立つ英単語に特化して学習したい人

本書は実践で役立つビジネス英単語1,000語をジャンル・用途別に収録しています。「会議」や「交渉・契約」など実際に英単語を活用するシーンを想像しながら暗記作業に取り組むことで、効率的に単語を覚えることができます。

同じ意味の単語でもビジネス向きの英単語を優先して紹介しているのも本書の特徴です。例えば「実行する」を英語で表現するとき「do」でも意味は十分伝わりますが、ビジネス現場ではオフィシャルな「implement」の方が好まれます。

ビジネス関連の類義語が充実している点も個人的に評価が高いです。その他にも、書籍サイズが小さく語数も1,000語と少ないため、通勤中などスキマ時間を活用して効率的に周回できるでしょう。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 

おすすめレベル初級〜中級者
収録語数1,000語
難易度普通
例文・類義語ボリューム普通
こんな人におすすめ!

社内の昇進・異動の条件でTOEIC高スコアを取得する必要がある人

本書はTOEIC頻出の英単語1,000語を4段階のレベル別に収録。TOEIC高得点を目指す人は全レベルの英単語、英語初級者はレベル1・2の英単語に絞って取り組むなど、学習者一人ひとりの英語レベルに応じた使い方が可能となっています。

TOEIC界隈では非常に有名な著書で、私も本書のおかげでTOEICスコア860超えを達成できたと言っても過言ではありません

TOEICは昇進や海外勤務の条件として使われている試験なので、社会人なら一度は受験してみることをおすすめします。すぐに受験する予定がなくても、TOIECは日常会話やビジネス現場を想定した試験内容のため、TOEIC英単語を覚えておいて損はないでしょう。

ビジネスパーソンの英単語帳

楽天ブックス
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おすすめレベル中級者
収録語数60語
難易度易しい
例文・類義語ボリューム多い
こんな人におすすめ!

ビジネス現場で自分の考えを正確に伝えられるネイティブ単語を習得したい人

本書は他の英単語帳とはタイプが異なり、深い議論や丁寧な交渉をするうえで覚えるべきビジネス英単語60語を厳選して収録しています。いずれも中学高校で習った基本的な英単語ですが、学校の授業では習わなかった具体的なビジネスシーンを想定した単語の使い方をイラストや例文を使って丁寧に解説しています。

例えば自分の考えを周囲の人と分かち合いたい場合、一方的に相手に発信するイメージの「tell」よりも共有するイメージの「share」の方が適切でしょう。既に覚えている基礎単語をビジネス現場で適切に使いこなせるようになるのが本書の特徴です。

ただし、収録語数が60語と非常に少ないため語彙力の強化には向かない点は注意してください。他の英単語帳とセットで活用することをおすすめします。

DUO(デュオ)3.0

楽天ブックス
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おすすめレベル中級者
収録語数1,572語(+熟語997語)
難易度普通
例文・類義語ボリューム普通
こんな人におすすめ!

日常・ビジネス英会話で役立つ英単語を網羅的に学びたい人

本書は著者が米国大学教授など英語ネイティブと協働で厳選した重要単語を収録しています。

本書の特徴は熟語も含めると約2,600語もの収録単語をわずか560本の例文に集約している学習効率の高さです。一つひとつの例文もネイティブが監修した実践でそのまま使える質の高い文章となっています。

ネイティブが愛用する句動詞を多数収録しているのもおすすめポイントです。例えば「〜を捨てる」は英単語だと「release」などで表現できますが、ネイティブは「let go of 〜」といった句動詞で表現することも多いです。

Distinction 2000

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おすすめレベル中級〜上級者
収録語数2,000語
難易度やや難
例文・類義語ボリューム多い
こんな人におすすめ!

基礎単語を習得済みで、将来英語圏での海外勤務を目指している人

本書はDUOと同様、著者が英語ネイティブと協働してアカデミックとビジネスそれぞれの領域で頻出の英単語を収録しています。例文にはネイティブが使うカジュアルな英文を採用しつつ、音声もネイティブ同士の自然なやりとりを収録しているため、より実践的な環境で語彙力を鍛えることができます。

これまで紹介してきた英単語帳に比べてやや難しいレベルの英単語が多いため、基礎的な英単語を覚えた人が2冊目以降で取り組むと学習効率をより高めることができるでしょう。

TOEFLテスト英単語3800

おすすめレベル中級〜上級者
収録語数3,800語
難易度やや難
例文・類義語ボリューム少ない
こんな人におすすめ!

海外留学などを目標にTOEFL学習をしている人

本書はTOEFL試験対策用の英単語帳で、TOEFL頻出単語を4段階のレベル別で収録しています。TOEFLスコアは、英語を母国語としない学生や社会人が海外大学を受験する際に自分の英語力の証明書として用いられています。

かなり難易度の高い単語も収録されている一方で例文・類義語が充実していないため、使い勝手はあまり良くないかもしれません。それでも本書をやりこめばTOEFLで単語に困ることはないと断言できるほど頻出単語を網羅している良書である点は保証します。

私もTOEFL受験時には本書にお世話になり、TOELFスコア103(マイベストスコア107)を獲得できました

英単語帳を選んだ後のおすすめ社会人向け学習ロードマップ

自分に合った英単語帳を探している直接的な目的は効率的に語彙力を増やすことですが、多くの社会人が語彙力を増やす真の目的は、ビジネスでも通用する実践的な英会話スキルを体得することではないでしょうか。

本章では、真の目的である仕事で役立つ英語力を効率的に身につけるために、自分に合った英単語帳を選んだ後にやるべき行動を紹介します。

英単語・英文法の基礎知識を身につける

単語・文法は、実践的な英語力の土台知識として非常に重要な役割を持ちます

当たり前の話ですが、基本的な単語や文法知識がなければ相手の英語を聞き取ることも自分の考えを英語で発信することもできません

一方で、単語や文法学習ばかりに時間を割いていても、英語を聞いたり話したりできないことも事実。短期間で英語基礎力を身につけてリスニングやスピーキング学習に移行できるよう、以下記事を参考に効率的な勉強法で取り組んでいきましょう。

>>社会人におすすめの効率的な英単語学習方法はこちら

>>社会人におすすめの効率的な英文法学習方法はこちら

リスニング力を鍛える

ビジネス英会話力の土台知識を身につけたら、本格的にリスニング力とスピーキング力を鍛えていきます。実践的なスピーキング力は短期間で習得が可能ですが、リスニング実践力の習得には相応に時間がかかります

実践的な英会話力を短期間で習得するためにも、まずはリスニング学習から始めつつ、慣れてきた段階でスピーキング学習も並行して取り組むようにしましょう


そもそも、実践的なリスニング力を習得するには、異なる2つのスキルを身につける必要があります。

リスニング力を構成する2つのスキル
  • 英語の音を理解するスキル
  • 英語の意味を理解するスキル

そして、2つのリスニングスキルを同時に鍛えられるのがシャドーイングというリスニング学習法です。私自身、学生時代から社会人3年目までTOEICスコア500点前半を彷徨っていましたが、正しいやり方で英単語学習とシャドーイングに取り組んだ結果、一年足らずで860点超えを達成しました。

ただし、シャドーイングはリスニング実践力に不可欠な音理解と意味理解のスキルを同時に鍛えられる反面、学習負荷がかなり大きいため、英語初心者がいきなり一般的なやり方でシャドーイングに取り組んでしまうと高確率で挫折してしまうため注意が必要です

以下記事で、過去の私のような英語初心者でも無理なく取り組めるシャドーイングの正しいやり方を詳しく解説しているので参考にしてください。

>>英語初心者必見のシャドーイングの正しいやり方はこちら


シャドーイングで実践的なリスニング力を身につけたら、多聴トレーニングでさまざまな英語の音やアクセントに慣れていきましょう

実際のビジネス英会話シーンでは、アメリカ英語やイギリス英語、非ネイティブのインド英語やシンガポール英語など、話し手の出身地によって異なる英語の発音やアクセントが飛び交っています。さらに早口や小声など話し手個人の性格によっても英語の音は変化していきます。

多聴トレーニングでは、特定の音源を何度も聴き返す代わりに、幅広いジャンルの音源を大量に聴くことで、さまざまな英語の音に慣れることを目的としています

ただし、多聴トレーニングは相応のリスニング力を前提としたリスニング学習法のため、現時点でリスニング力に自信のない人は、「シャドーイング→多聴トレーニング」の順番を必ず守ってください

>>リスニング実践力が身につく多聴トレーニングのやり方はこちら

スピーキング力を鍛える

リスニングと同様、実践的なスピーキング力も複数のスキルから構成されています。

スピーキング力を構成する3つのスキル
  1. 概念化スキル:相手に伝えたい情報を整理する
  2. 文章化スキル:伝えたい情報を英文で表現する
  3. 音声化スキル:英文を口を動かして発声する

そして、多くの日本人が抱えている「簡単な英語表現なのに話そうとすると途端に口が動かなくなる」悩みは、文章化スキル不足に起因しています。

瞬間英作文は、日本文の内容を素早く英訳して発話するトレーニングを通じて文章化スキルを強化できるスピーキング学習法です。英語スピーキングが苦手な人は、まずは瞬間英作文に取り組んでスピーキング実践力の土台となる文章化スキルを集中的に鍛えていきましょう。

>>瞬間英作文の正しいやり方と学習効果を高めるコツはこちら

余力のある人は、文章化スキルと概念化スキルを同時に強化できる独り言英会話に同時並行で取り組むことで、さらに効率的なスピーキング力の向上が期待できます。

独り言英会話では、瞬間英作文とは異なり自分で話す内容を考えた上で、その内容を英訳して発話していきます。相手に伝える情報を整理する概念化プロセスも取り入れることで、学習負荷は上がりますがその分期待できる学習効果も大きくなります。

>>独り言英会話の効果的なやり方はこちら


ここでおすすめしたいのがSUPIFUL(スピフル)という英語学習アプリ。「瞬間英作文」と「独り言英会話」を組み合わせビジネス英語に特化した学習プログラムを提供しているため、独学でスピーキング力を鍛えたい社会人に最適の英語学習サービスとなっています。

スピフルの特徴
  • 人気オンライン英会話「PROGRIT」が提供するビジネス特化型の学習アプリ
  • 実践的なビジネス例文を用いた瞬間英作文で、瞬発的な文章化スキルの習得を目指す
  • AI添削サービス付きの独り言英会話で、弱点を克服しながら概念化スキルの向上を図る

管理人が特におすすめしたいのが、1日1回利用可能なAI添削サービスです。スピフルの独り言英会話トレーニングでは、独り言で発話した内容をすべて自動で文字起こしした上で、自分では気づかないレベルの細かな文法ミスの指摘やより自然な表現への言い換えアドバイスを受けられます

独学トレーニング最大のデメリットである「間違いを指摘してくれない&認識できない」を高性能のAI機能で補完しているため、AI添削サービスで覚えた適切な文法表現や新しい言い回しを翌日の独り言英会話で活用する「インプット学習とアウトプット学習の上質なサイクル」が可能となっています。

現在、スピフルでは7日間の無料トライアルを提供しているので、実践的な英語力を身につけてキャリアの幅をグローバルに広げたい方は、まずは無料体験を試してみましょう。


独学でも実践的なスピーキング力を習得することは十分可能ですが、やはり実践に勝るトレーニングはありません。

より短期間で成果を出したい方は、概念化スキルと文章化スキルをある程度強化できた段階で、英会話レッスンを活用してリアルな英会話を通じてアウトプット経験を積み上げることをおすすめします

ただし、英会話レッスンはスクール選びレッスンの受け方を間違ってしまうと、どれだけ時間とお金を費やしても英会話力を伸ばすことはできません。以下記事を参考にして、英会話レッスンの学習効果を最大限引き出してください。

>>管理人が厳選した社会人向けのおすすめオンライン英会話スクールはこちら

>>オンライン英会話の学習効果を高めるレッスンの受け方はこちら

まとめ

本記事では、私の実体験をもとに英語学習者一人ひとりの学習目的と英語レベルに応じたおすすめの英単語帳を7冊紹介しました。

英単語学習で何よりも大切なのは、必要な語彙力を身につけるまで挫折せず継続すること。そのためには飽きないための仕組みづくり効率的な語彙力強化が必要で、適切な英単語帳の選択が成功を左右すると言っても過言ではありません。

これから英単語学習を始める人や現在取り組んでいるものの挫折しかけている人は、学習目的と自分の英語力を再確認して自分に合った英単語帳を探してみてください。

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