英会話スキル習得に役立つ英語日記の書き方とコツを解説!初心者におすすめのアウトプット学習法

以下該当する人におすすめ記事です
  • 英語初心者におすすめのスピーキング勉強法を探している
  • 自宅で気軽に取り組めるアウトプット学習法を教えてほしい
  • 英語日記の具体的なやり方や学習効果を上げるコツを知りたい

80点英語ブログ運営者のゆうです。

過去の私を含む多くの日本人が英語4技能の中で最も苦手意識を持っているスピーキングですが、リーディングやリスニング等と比べて効果的な勉強方法が分からず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

話し相手と英語で会話をする経験を積んでいけば確実にスピーキング力を改善できますが、いきなり英語で話をすることに抵抗を感じる人も少なくありません。

そこで、私がおすすめする英語初心者でも気軽に取り組めるスピーキング勉強法が英語日記です。

英語日記とはその日のできごとを英語で書き留めていく学習方法で、効果的なライティング勉強法として知られています。しかし、この英語日記は取り組み方次第でスピーキング力を効率的に伸ばしてくれる優れたアウトプット学習法なのです。

そこで本記事では、スピーキング力の向上を目的とした英語日記の書き方や学習効果を上げるコツを解説していきます。

英語日記の書き方

スピーキング力を効率的に向上させるための英語日記の書き方は以下の3ステップです。

  1. 英語日記の題材を決める
  2. 英語日記の文章構成を決める
  3. 文章構成に沿って英作文する

それぞれ詳しく解説していきます。

英語日記の題材を決める

まずは英語日記の題材を決めていきます。英語日記で何を書くかは一人ひとりの自由なので、自分が書きたいと思ったテーマを選んでください

一方で、英語日記で何を書くか自由に決めて良いと言われても、パッとアイディアが思い浮かばない人も多いでしょう。なかなか題材を決められない場合には、1日を振り返りつつ下記候補から書きやすいと思ったものを探してみましょう。

英語日記の題材候補
  • 仕事の内容
  • 職場の出来事
  • 通勤時の出来事
  • 天候や気温
  • 食事や趣味

なお、英語日記の題材は毎日同じ題材を選び続ける必要はありませんが、過去の英語日記で覚えた言い回しを再利用しやすく、英語知識のインプットとアウトプットのサイクルを効率的に循環させることができます

さらに、同じ題材を選ぶことで日記で書く内容を考える負荷も下げられるため、英語日記に慣れるまでは特定の題材に絞って取り組むことをおすすめします。

英語日記の文章構成を決める

英語日記の題材が決まったら、文章を書き始める前に日記全体の大まかな構成を決めていきます

英文を書くことに慣れないうちは、いきなり英作文に取り組もうとしても、どのように書き進めるかわからず過度に時間を費やしてしまいがちです。一方で、大まかな文章構成を事前に決めておけば英作文の道しるべとなり、学習負荷の軽減や作業効率の向上が期待できます

なお、英語日記の文章構成も原則自由に決めてよいのですが、一般的な英会話は結論→背景&理由が基本構成となっています。一方で、日本人同士の会話は「背景&理由→結論」が一般的な流れのため、英語力ではなく日英の文章構成の違いが原因で英会話についていけない人も少なくありません

裏を返すと、英語の文章構成に慣れておくだけでもリスニング力の向上が期待できるため、強いこだわりがなければ英語日記でも結論→背景&理由の流れを意識してください。

一般的な英会話の流れを踏まえた、英語日記のおすすめ文章構成は次の3ステップです。

英語日記のおすすめ文章構成
  1. 結論
  2. 背景&理由
  3. 感想&意見

例えば、「天候」を題材に上記のおすすめ文章構成に沿って内容を考えると、以下のような日記を書くことができます。

おすすめ文章構成で作成した日記の一例
  1. 【結論】今日は気が滅入る日だった。
  2. 【背景&理由】今晩は大雨予報だと知らずに傘を携帯し忘れて、ずぶ濡れになって帰宅する羽目になった。
  3. 【感想&意見】家を出る前に天気予報を確認することを習慣化しようと思う。

なお、実際に英語日記を書く場合、必ずしも日本語で下書きする必要はありません。ただし、いきなり英文から書き始めるのはハードルが高いと感じる人は、多少遠回りになりますが事前に日本語で下書きしてもよいでしょう。

題材と文章構成に沿って英作文する

最後のステップで、いよいよ英作文に着手します。これまでのステップで決めた題材と文章構成に沿って、英語日記を書いていきましょう。

英作文パートで押さえておくべきポイントは次の2つです。

英作文で押さえるポイント
  • 3〜5文程度で完結させる
  • 会話を意識した平易な言い回しを用いる

3〜5文程度で完結させる

英語日記の文章ボリュームは、無理なく学習を継続できる範囲に留めてください

日記と聞くと、ノート1ページをまるまる使ってその日1日の出来事を網羅的に書き留めるイメージを持つ人もいるでしょう。既に相応に高い英語力を持っている人であれば良いですが、英作文に慣れていない人が毎日大量の英文を書こうと意気込んでしまうと、挫折の原因になりかねません。

英語学習で最も重要なのは毎日コツコツ継続すること。特に英語日記を始めて間もないうちは、3〜5文程度の簡潔な日記を作るよう心がけてください。

会話を意識した平易な言い回しを用いる

スピーキング力の向上を目的とした英語日記に取り組む場合、普段の会話口調を意識した平易な言い回しを意識して英文を作成してください

もし英語日記の目的がライティング力の強化であれば、小説で登場する婉曲的な言い回しや論文で用いられる小難しい表現を盛り込むことで、使いこなせる書き言葉の幅を広げることができます。

しかし、口頭コミュニケーションでは相手に自分の意図を伝えることが何より重要であり、あえて難しい言い回しを多用する必要はありません。むしろパッと理解できない難しい表現ばかり使ってしまうと相手に敬遠される恐れすらあります。

同じ英語日記でも、学習目的に応じて英文の書き方を柔軟に切り替えましょう

英語日記で期待できるスピーキング学習効果

英語日記はスピーキング力の強化も期待できるアウトプット学習法で、主な学習効果は以下3点です。

  1. 文章化スキルが上がる
  2. 実用性の高いフレーズを習得できる
  3. 相手に伝わりやすい話し方が身につく

それぞれ詳しく解説していきます。

文章化スキルが上がる

英語日記は、スピーキング力の中でも特に重要な文章化スキルを効果的に強化することができます

スピーキング力と一言で言っても、英語を話すためには下記3つのスキルを習得する必要があります。

「スピーキング」を構成する3つスキル
  1. 頭の中で話す内容を考える(概念化スキル)
  2. 考えた内容を英文に変換する(文章化スキル)
  3. 変換した英文を声に出して伝える(音声化スキル)

多くの日本人の悩みである「伝えたい内容を瞬間的に英語で言い表せられない」は、文章化スキルが不足していることが原因です。英語日記では自分で考えた内容を自分の言葉で英作文するトレーニングを繰り返すため、英語初心者でも着実に文章化スキルを鍛えられるという訳です。

実用性の高いフレーズを習得できる

英語日記では、基本的に自分の周りの出来事を題材にして文章を作成するため、実際の会話シーンでそのまま利用可能な実用性の高いフレーズを効率的に習得できます

最近はさまざまなスピーキング学習本が出版されていますが、掲載されている英文は自分の仕事現場や日常生活ではそのまま使えないものが殆どです

英語日記に取り組むことで、純粋な英語スピーキング力を鍛えられるだけでなく、実用的な英語フレーズも同時に習得できるため、短期間で仕事で使える英会話スキルを身につけることが可能となります。

相手に伝わりやすい話し方が身につく

英語日記では、あらかじめ考えた文章構成に沿って英文を作成していくため、ストーリーの通った相手に伝わりやすい話し方が自然と身に付きます

英語に限らず、自分が言いたいことを順序だてず矢継ぎ早に発信してしまうと、聞き手は何の話をしているのかわからず混乱してしまいます。

反対に、英語の基本構成である「結論→背景・理由」の順番で情報を整理して発信できるようになれば、同じ英語力であっても話し相手の理解度は大幅改善するため、スムーズな意思疎通が可能となります。

英語日記の学習効果を高める3つのコツ

英語日記はスピーキング力の向上に効果的なアウトプット学習法ですが、以下のコツを押さえることでその学習効果をさらに高めることができます。

  1. なるべく辞書に頼らず自力で英作文する
  2. 過去の英語日記で用いたフレーズや言い回しを活用する
  3. 完成した英語日記を添削する

それぞれ詳しく解説していきます。

なるべく辞書に頼らず自力で英作文する

英語日記を書くときには、なるべく辞書を引かなずに自分の英語知識だけで英文を作成してください

会議資料準備やメール作成などのライティング対応は、辞書を引きながら時間をかけて対応することも可能です。しかし、会議や商談の場でのスピーキング対応では、わからない言い回しや表現を一つひとつ調べながら話し進めることはできません

新しい英語表現をインプットしていくことも重要ですが、英語日記をアウトプット学習法として効果的に活用するために、既存の英語知識を使いこなして英語メッセージを考えるようにしましょう。

一方で、自分が伝えたいメッセージを瞬時に平易な言い回しに言い換えるのは容易ではありません。以下記事で、実践で通用する言い換えスキルを習得する方法を紹介しているので参考にしてください。

>>英語がペラペラになる言い換えトレーニングの具体的なやり方はこちら

新しく学習したフレーズや言い回しを活用する

英語学習を通じて新たに覚えたフレーズや文法表現を積極的に使いまわすことで、英会話で使いこなせる表現の幅を効率的に広げることができます

先ほど紹介した1つ目のコツでは自力で英作文する重要性を解説しましたが、一度英語日記を書き上げた上で、復習として当初書きたかった言い回しや文法表現を辞書を引きながら学びなおす分には全く問題ありません

英語日記で把握した自分が苦手な言い回しを覚えなおしつつ次回の英語日記で積極的に活用することで、上質なインプット→アウトプットの学習サイクルを通じてスピーキング力の急速な改善が期待できます。

完成した英語日記を添削する

英語日記を自力で作成できたら、文章構成通りに書けているか、細かな文法ミスはない等、文章添削をしてください

英語日記などの自宅で一人で取り組めるアウトプット学習法の最大のデメリットは、間違いを指摘してくれる人がいないこと。リアルな英会話では多少のいい間違いや文法ミスは全く気にする必要ありませんが、英語学習中に間違いを正す習慣をつけないとどうしても英語力の伸びは鈍化してしまいます

理想的には英語が得意な人に見てもらうのが一番ですが、自分自身で確認する方法でも問題ありません。最近はChatGPTなどAIを活用した文章添削もできるため、上手く最新ツールを活用しましょう。

私がオススメするAI添削サービスはGrammarlyです。単語や文法ミスだけでなく、日本語訳は正しくてもネイティブ視点では言い回しが不自然な部分も細かく指摘してくれます。無料版でも基本的な添削機能は充実しているので、まずは無料登録して試しに使ってみてください。

>>Grammarlyの公式サイトはこちら

より実践的な英会話スキルが身につくおすすめアウトプット学習法

アウトプット学習イメージ

英語日記は英語初心者でも気軽に取り組めるおすすめアウトプット学習法ですが、より実践的なスピーキング力を習得するために、実際に口を動かす発話トレーニングに関心がある方もいるでしょう。そんな英語中上級者におすすめの自宅で気軽に取り組めるアウトプット学習法は、下記の2つです。

  1. 独り言英会話
  2. 英会話レッスン

それぞれ詳しく解説していきます。

独り言英会話

独り言英会話とは、話し相手を想像しながら自分が伝えたい内容を声に出して説明するアウトプット学習方法です。文章構成と大まかな内容を考えてから時間をかけて書き進められる英語日記に比べて、話す内容を考えながら同時並行で口を動かす独り言英会話の方が学習負荷は大きくなります

独り言を話し続ける時間の長さは自由に決めて問題ありませんが、初めのうちは思うように口が動かないはずです。無理なく時間いっぱい話し続けられるように、最初は30秒など短い時間から始めてください。独り言英会話に慣れてきたら、45秒→60秒→…と少しずつ学習負荷を上げていきましょう。

>>独り言英会話の具体的なやり方や学習効果を上げるコツはこちら

英会話レッスン

短期間でより効率的に仕事で使える英会話スキルを習得したい人は、実際に英語で人と話しをする等のより実践的なアウトプット学習法に取り組みましょう。

そして忙しい社会人おすすめしたいのがオンライン英会話レッスンの活用です。

一昔前までは話し相手を見つけるために、通学型の英会話スクールに通ったり、外国人が多く集まるイベントに参加するなど、時間や場所の制約がある中で対応する他ありませんでした。しかし、オンライン英会話レッスンであれば、パソコンの前に座るだけで24時間いつでも世界中の人と簡単に繋がることができます

但し、最近は数えきれないほどのオンライン英会話スクールが運営されているため、自分の英語レベルや学習目的に適したスクールを探し出すのも容易ではありません。

以下記事では、元駐在員の管理人が実体験に基づいて厳選した社会人におすすめのオンライン英会話スクールを紹介しています。どのスクールも無料体験レッスンを提供しているので、短期間で実践的な英会話力を習得したい方はぜひ試してみてください。

>>自分に合ったオンラン英会話スクールの選び方はこちら

まとめ

本記事では、英語初心者でも自宅で気軽に始められるアウトプット学習法として、英語日記の正しい書き方やコツを紹介しました。

多くの日本人は学生時代にインプット学習中心の英語教育を受けてきたため、基本的なコミュニケーションに必要な英語知識は既に保有しています。あとは、蓄積した英語知識の使い方さえ習得できれば、誰でも必ず英語で会話ができるようになります。

本記事で紹介した英語日記を含むアウトプット学習法の中から自分に合った学習法を選んで、仕事で通用する英語力を身に付けていきましょう。

>>仕事で使える実践的な英語力を体系的に習得できる学習ロードマップはこちら

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