
- TOEICなど試験成績はいいのに英語を話せるようにならない
- 自宅で気軽にできるアウトプット学習法を探している
- 独り言英会話のメリットや具体的なやり方を知りたい
80点英語ブログ運営者のゆうです。
中学・高校を通して6年間も英語を勉強している日本人の知識量は、他の非英語圏の人たちに引けをとりません。それなのに多くの日本人が英語を話せず悩んでいるのはなぜでしょうか。
多くの日本人が英語を話せない最大の原因は、圧倒的なアウトプット学習不足。日本人には人前で恥をかくのを恐れる性格があり、些細な文法ミスを気にして英語で話すことを躊躇ってしまう傾向があります。結果、相手に頼らず自己完結できるインプット学習に多くの時間を割いてしまっているのです。
しかし、「アウトプットが重要だから失敗を恐れずに積極的に面と向かって相手と話す機会を作るべき!」と言われても、急に行動に移せない人の方が多いと思います。
そこで本記事では、自宅にいながら一人で気軽に取り組めるアウトプット学習法として有名な独り言英会話について、そのメリットと具体的なやり方について紹介していきます。
独り言英会話をオススメする3つの理由

英語学習を習慣化しやすい
独り言英会話のメリットは、いつでもどこでも気軽に学習を始められる点です。語学において一番重要なのは学習を継続すること。気軽に取り組める独り言英会話であれば、無理なく英語学習を習慣化できます。
一般的な英語学習に取り組む場合、まとまった学習時間を確保して、机の上にテキストを用意する必要があります。忙しい社会人にとって、毎日まとまった学習時間の確保は容易ではありません
一方で、独り言英会話では何か教材を準備する必要はありません。話そうと思って口から出でこなかった単語や表現を調べて記録化する作業もスマホで完結するため、場所を選ばずに通勤や昼休憩などスキマ時間を活用できます。1日に5〜10分程度の独り言英会話の時間を取り入れるだけでも、日々の継続を通じて大きな学習成果を実感できます。
アウトプットの機会を確保できる
冒頭で説明した通り、多くの日本人に足りていないのはアウトプット学習です。日本国内で生活する中で英語で話す機会を確保するのは容易ではありません。外国人と話す機会を作る手段として英会話スクールに通う選択肢もありますが、まだ基礎的なスピーキング力もないまま面と向かって英語で会話することに抵抗感を持つ人もいるでしょう。
しかし、独り言英会話であれば他人に自分の英語を聞かれることなくアウトプットの機会を確保できます。日頃から独り言で英語を話す経験を積み重ねることで、スピーキング力が向上するだけでなく英会話に対する抵抗感もなくなる効果も期待できます。
>>自宅にいながら一人で気軽に取り組めるアウトプット学習方法はこちら
会話で使えるフレーズ・表現を効率的に増やせる
独り言英会話には、市販の教材を使った英語学習よりも効率的に英会話に使えるフレーズや表現を覚えられるメリットもあります。
テキスト教材を黙読して会話フレーズを淡々と暗記するよりも、具体的な会話シーンを想定しつつ口を動かしながら身体で覚える独り言の方が効率的に記憶に定着できます。
さらに、独り言英会話では仕事やプライベートなど自分の行動習慣をベースに話しをするため、独り言で頻繁に出てくるフレーズや表現は実際のビジネス現場や私生活の中でも頻繁に登場します。英語学習者一人ひとりのニーズに特化して必要なフレーズ・表現を覚えられる点でも学習効率が高いと言えるでしょう。
独り言英会話の効果的なやり方

独り言英会話のやり方は人それぞれで正解・不正解もありませんが、本章では学習効果を実感しやすいおすすめのやり方を4ステップに分けて紹介します。
”報告”と”会話”の2パターンから選ぶ
まずは独り言で話すパターンを決めます。独り言英会話のパターンは、次の2種類に大別できます。
- 話し相手に対して一方的にメッセージを伝える”報告”パターン
- 話し相手からの想定質問に対して回答していく”会話”パターン
独り言英会話に慣れていないうちは「報告」を選びましょう。相手の反応を想定せずに自分が伝えたい内容を報告すれば良いため、作業負荷が小さく初心者でも気軽に継続できるはずです。
具体的な場面を想定する
独り言パターンを決めたら自分が話をしている場面を具体的に想定してください。より具体的かつ明確に場面を想定することで、自分が話すべき内容や適切な言い回しのアイディアも出てきやすくなります。
想定方法としておすすめなのが、実際に日頃から体験している場面から選ぶ方法。毎日の上司宛て業務報告や得意先との商談など、自分が普段話している内容をそのまま独り言のネタとして流用できる上に、実際に仕事で頻繁に使うであろう会話フレーズや表現を優先的に覚えることができます。
5W1Hを意識して独り言をする
独り言のパターンと場面が決まったら、いよいよ独り言英会話を実践します。
話題のネタは具体的な場面を想定することである程度準備できますが、急に英語で独り言をしてくださいと言われても具体的に何から話せばよいか困ってしまう人も少なくないでしょう。
そこで独り言英会話の初心者におすすめしたいのが、5W1Hを踏まえた独り言です。5W1Hとは「いつ(When)|どこで(Where)|だれが(Who)|なにを(What)|なぜ(Why)|どのように(How)」の略語で、より詳細な情報を相手に伝えるために重要な6つの要素を指しています。これらの要素を付け足していけば、独り言で話す内容を膨らませることができます。
例えば、上司に先週の勤務内容を報告する場面を想定して、次のような独り言をするとしましょう。
I had a meeting.
このままだと上司に報告する内容としては情報が不十分で、独り言もすぐに途切れてしまいます。そこで5W1Hの要素を付け足してみてください。効率的に情報を追加することができ、実践でも使えるフレーズに早変わりです。
【Whenの追加】I had a meeting last Tuesday.
【Whereの追加】I had a meeting at a conference room in our office.
【Whoの追加】I had a meeting with my client.
【Whatの追加】I had a meeting about the new project.
【Whyの追加】I had a meeting because we have to make a decision by next week.
【Howの追加】I had a meeting via teleconference.
”会話”パターンで独り言英会話をしている人であれば、5W1Hを活用して話し相手からの想定質問を用意することもできます。上司との会話の例では、以下のようなやりとりが用意できるでしょう。
【独り言】I had a meeting with my client last Tuesday.
【想定質問】Why did you have the meeting last week?
【独り言】This is because we have to make a decision for the new project by next week.
わからなかった単語・文法表現・フレーズを記録する
独り言英会話で話そうとしてわからなかった英単語や文法表現・フレーズは、メモ帳などで記録化しておきます。
具体的な場面を想定した独り言英会話で使おうとした単語や表現・フレーズは、実際の会話でも頻繁に使う可能性が高いです。独り言英会話中に都度記録化して、次回以降の独り言では使いこなせるようにしておきましょう。
ここで一点注意事項です。実践環境では会話を止めないために、適切な単語や表現が思い浮かばなくても既知の英語知識を使った別の言い回しでとにかくメッセージを伝えきってください。独り言が終わった後に、思い浮かばなかった単語や表現を確認してまとめて記録化しましょう。
独り言英会話の学習効果を上げる3つのコツ

覚えた英単語・文法表現・フレーズを積極的に使う
独り言英会話の中で記録化して新たに覚えた単語や文法表現・フレーズは、次回以降の独り言英会話の中で積極的に使うようにしましょう。
独り言英会話では、覚えた英語知識を自分のメッセージに組み込んだ上で口を動かしつつ自分の声を耳で聞くため、テキスト教材を眺めるだけの学習法に比べて記憶の定着率は圧倒的に高くなります。
独り言英会話の中で「新しく英語知識を覚える→使い込んで記憶に定着させる」を繰り返していけば、実際に会話で使いこなせる表現の幅が飛躍的に広がるでしょう。
話し相手をイメージする
独り言パターンが”報告”と”会話”どちらでも、常に話し相手が目の前に立っているイメージを持ちながら話してください。
話し相手を意識せずに単なる独り言の感覚で取り組んでしまうと、実際に相手と面と向かって話す状況とのギャップが大きく、本番環境で思うように口が回らないなど学習効果を十分発揮できません。日頃から適度な緊張感を持って集中して話す習慣をもつことをおすすめします。
さらに、職場の上司や取引先の担当者など話し相手を具体的に想像することで、普段自分が話している内容も思い出しやすく独り言で話すネタに困らない点もメリットと言えるでしょう。
オンライン英会話を併用する
独り言英会話は、時間や場所を選ばず気軽に取り組めるおすすめのアウトプット学習法ですが、独り言だけで実践的な会話力を鍛えるのは効率的な方法ではありません。
実際の会話の中では、自分が予期しなかった質問が飛んでくるなど独り言では想定しなかった状況が頻繁に発生します。急な状況の変化にも柔軟に対応できる応用力を身につけるには、やはり相手と面と向かって話す経験を積むのが効果的です。
「仕事が忙しく予定を合わせるのが難しい」「対面での会話にはまだ抵抗がある」などの悩みを抱えている人におすすめなのがオンライン英会話スクール。従来の通学型スクールよりもレッスン受講可能時間が長く、予約やキャンセル申請も柔軟に対応してくれるので、忙しい社会人でも無理なく続けられるでしょう。
>>おすすめのオンライン英会話スクールと失敗しない選び方を知りたい人はこちら
まとめ
本記事では、自宅で気軽に取り組めるアウトプット学習法として独り言英会話を紹介しました。
多くの英語学習者がアウトプット学習の重要性を頭では理解していても、実際に行動に移せている人はごく少数です。無理なく続けられる独り言英会話をきっかけにアウトプット学習に対する心理的ハードルを下げて、実践で役立つ英語スピーキング力を鍛えていきましょう。
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