- 自分に合った英文法参考書の選び方を知りたい
- 社会人におすすめの英文法参考書を教えてほしい
80点英語ブログ運営者のゆうです。
社会人になって英語学習を再開した人の多くが、英文法の復習に十分な時間を費やさないままリスニングやスピーキング対策に取り組んでいます。
正しい文法知識がないまま表面的なアウトプット学習を続けても応用力が身につかず、実践的な英語力を習得する上で効率性が高いとは言えません。
しかし、英文法学習の必要性を理解できたとしても、辞書のように分厚く読みにくい参考書を選んでしまうと、ただでさえ退屈な文法学習を継続できず挫折してしまうでしょう。
本記事では、英文法参考書を選ぶときに確認すべきポイントと社会人におすすめの参考書を紹介します。
- 日本生まれ日本育ちの社会人(TOEIC初回スコア480点)
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英文法をやり直したい社会人の参考書の選び方
英文法を学び直したい社会人が、参考書選びで失敗しないために確認するべきポイントは以下3つです。
- 英文法をイメージで覚えられる
- 実践的な英語力の強化に重点を置いている
- アウトプットトレーニングが充実している
それぞれ詳しく解説していきます。
英文法をイメージで覚えられる
難しい文法用語の代わりに、図解やイラスト等も活用して英文法をイメージで覚えられる参考書を選びましょう。
英文法参考書を開くと「関係代名詞」「間接疑問文」「未来完了進行形」など難しい用語が目に入ってきます。堅苦しい説明とともに登場する文法用語を繰り返し覚える作業が、私たちが英文法学習に苦手意識を持ってしまう最大の原因です。
文法用語の名前や定義が問題として出題される学校の英語試験とは違い、実際の英会話では文法用語を思い浮かべながら英語を話す訳ではありません。
実践的な英会話力を習得したい社会人が取り組むべきは、文法用語による丸暗記ではなくイメージで英文法を覚える学習方法です。
例えば、to不定詞を文法用語で説明する場合「名詞的用法(〜すること)」「形容詞的用法(〜するための)」「副詞的用法(〜するために)」という3種類の用法と日本語訳が登場します。
どれも大切な知識ですが、ネイティブが会話の中で「これは名詞的用法だから”〜すること”という意味だな」と考えているわけではありません。
ここで「to」のコアイメージである「矢印と到達点」を意識してもう一度例文を読んでみてください。
いかがでしょうか?キレイな日本語訳ではありませんが、to不定詞の3つの文法用語の知識がなくてもそれぞれの英文の意味を掴めたのではないでしょうか。文法用語の解釈を介さないため、意味をとるスピードも飛躍的に上がる効果も期待できます。
実践的な英語力の強化に重点を置いている
ビジネスや日常会話など実践で頻繁に使われる英文法表現を重視している参考書を選ぶことで、より効率的に英語実践力を強化できます。
日々仕事で忙しく学習時間の確保が容易ではない社会人にとって、ビジネス英会話シーンではあまり使われない文法表現を丁寧に覚えている余裕はありません。
例えば、多くの英語学習者が理解に苦労している「未来完了形」などは英語ネイティブもほとんど使わない表現です。
「受動態」はよく使われる文法表現ですが「Amerian speak English. → English is spoken by American.」など文法的には正しくてもネイティブが普段あまり使わない英文を用いて文法解説している参考書も少なくありません。
自然な英語表現を用いた文章で文法解説している参考書は、ビジネス現場で必要な英会話力を身につけたい社会人にとって強力な武器になるはずです。
アウトプットトレーニングが充実している
英文法学習は文法知識のインプット作業に偏りがちですが、覚えた文法知識を実践で使いこなすためにはアウトプット作業が不可欠です。
例えば、水泳でクロールの泳ぎ方を理解しただけで実際に泳げるようになるわけではありません。何度も繰り返し練習して、クロールの泳ぎ方を身体に覚えさせます。
英語学習も同じように、インプットとアウトプットの反復練習を通じて実践的な英語力を体得できるのです。
英文法参考書の中には、実際に自分の手や口を動かして文法表現を覚えられるように確認テストや音読用のCDが付属している教材があります。
インプットだけでなくアウトプット作業も取り入れた参考書を選ぶことで、より効率的に実践で役立つ文法力を習得できるでしょう。
社会人におすすめの英文法参考書5選
私の実体験を踏まえて厳選した、社会人におすすめの英文法参考書は以下の5冊です。
それぞれ詳しく解説していきます。
世界一わかりやすい英文法の授業
- 授業形式の構成でイラストも多用されているためスラスラ読み進められる
- 文法表現が持つ意味を徹底的に深掘ることで単なる丸暗記ではなく本質を理解できる
- 実用的な文法表現を厳選しているためコンパクトにまとめられている
元大手予備校の人気講師が手掛けた参考書で、無駄な文法用語や定義を排除してイラストも織り交ぜつつ語り口調で丁寧に解説されているため、まるで実際に人気講師の授業を受けているようにスムーズに読み進めることができます。
本書のコンセプトは「文法知識の丸暗記ではなく一つひとつの文法表現の本質を理解する」。
文法表現の表面的な説明にとどまらず、なぜそのような意味を持つのかを例文やイラストを用いてとことん詳しく解説されています。本質を理解できれば、様々なシチュエーションで使いこなす応用力を身につけることができるはずです。
収録内容も実用的な文法表現に絞っているので、一般的な英文法参考書よりもコンパクトで持ち運びしやすいのも利点の一つでしょう。
毎日の英文法
- 英語ネイティブならではの視点で文法表現を簡潔にイメージで覚えることができる
- 収録している文法表現から例文までネイティブがよく使う英語で構成されている
- 「使える英文法」を目指しているためアウトプットトレーニングが特に充実している
英語ネイティブが著者である本書は、論理的かつ専門用語を使った難解な説明ではなく、イラストと簡潔な説明を用いてひと目で文法表現のポイントをイメージで掴める構成になっています。
表紙にも記載されている通り”話すための英文法”を徹底的に追求しており、日常コミュニケーションにおいて必要不可欠な文法表現に厳選して、実際の会話を想定した例文を使って紹介しています。
英文法を「知っている」から「使える」ようになるために、音読用の英語音源や主語や時制など例文の一部を入れ替えるトレーニングなど、効果的なアウトプットトレーニングを多数収録しているのも特徴の一つです。
キク英文法
- 1日の学習量を明確に定めてスケジュール管理しているため学習を継続しやすい
- 学習者のニーズに応じて学習スタイルを柔軟に変えられる構成になっている
- 幅広い英文法項目を網羅している一方で書籍サイズがコンパクトで携帯性に優れている
本書は「わずか7週間で大学入試最頻出の212の文法項目が身につく」をキャッチコピーに、試験だけでなく実際の英会話でも使われる文法表現を1日の学習量で区切ったスケジュール学習を採用しています。
文法学習では「いつまでに」「何を」「どこまで」やるべきかわからずスケジュール管理に戸惑う人もいますが、本書を使えば無駄なく必要な文法知識を網羅的にマスターすることができます。
各章が「文法表現の解説」→「練習問題」→「練習問題の解説」の3ステップ構成で、インプットとアウトプットを効率的に繰り返せる仕組みになっています。
忙しい人は冒頭の解説だけを読んで要点を押さえるなど、一人ひとりのニーズに応じた学習スタイルを組み立てることも可能です。
大学入試対策用の参考書でもあるため文法表現を網羅的にカバーしていますが、書籍サイズは比較的コンパクトに収まっているため、付属CD・音源も使って通勤時間や昼休憩など隙間時間を有効活用できるでしょう。
一億人の英文法
- 一つひとつの文法表現に対するネイティブの意識やニュアンスを理解できる
- 難しい文法用語を避けつつイラストや実用的な例文を使って丁寧に解説されている
- 約700ページの大ボリュームで幅広い英文法表現を網羅的かつ体系的にカバーしている
英文法参考書といえばコレ!と言われるほど有名な本書は、ネイティブがどのような意識・ニュアンスで文法表現を使っているのかを約700ページを割いて多数のイラストと併せて丁寧に解説しています。
例えば「some」「several」「a number of」はどれも同じ「いくつかの」という日本語訳になるため、日本語訳を機械的に覚えても適切に使い分けることができません。
それぞれの英語表現のイメージを把握したうえで、実際の会話の中で「いくつかの」がどのような意識で使われているか理解する必要があります。
本書は学生から社会人まで幅広い層を対象にしており、収録している英文法表現も多岐にわたります。教材を1周するだけで相当な労力がかかるため、特に英語学習の初心者が闇雲に取り組んでしまうと挫折の原因になるため注意が必要です。
本書に載っている文法表現はどれも重要ですが、全て覚えなくてもビジネス英会話は十分に可能です。
実践で使えるスピーキング力の習得を優先したい社会人は、先に紹介したコンパクトな参考書をメイン教材としつつ、より詳細なニュアンスを知りたいときに本書を辞書的に併用する使い方がおすすめです。
English Grammar in Use
- 英語ネイティブが英文法を学ぶための参考書で、ネイティブの考え方をより深く理解できる
- 解説文は英語で記載されているが、わかりやすい基礎的な英文のため読解に苦労しない
- 文法項目ごとに解説と練習問題がセットで用意されていてアウトプット学習に取り組みやすい
イギリスの会社が出版している本書は、英語ネイティブの著者が母国語の英語で解説をしているため、ネイティブがどのような感覚で文法表現を捉えているのか理解をより深めることができます。
例えば、現在完了形と過去形の違いについて以下のように解説しています。
The present perfect (something has happened) is a present tense. It always tells us about the situation now. ‘Tom has lost his key’ = he doesn’t have his key now.
The past simple (something happened) tells us only about the past. If somebody says ‘Tom lost his key’, this doesn’t tell us whether he has the key now or not. It tells us only that he lost his key at some time in the past.
“English Grammar in Use” 26ページより一部引用
上記を要約すると、両者の違いは「行動の結果が現在まで続いているかどうか」です。
英語表記の参考書と聞くと身構えてしまいますが、上記抜粋の通り平易な単語や文法を使った非常に読みやすい英文で解説されています。
見開きページの左側に英文法表現の解説、右側に演習問題を掲載している2ページ1セットの構成で、効率的にインプット学習とアウトプット学習に取り組むことができるのも特徴の一つです。
私自身、本書のおかげで本質的な意味を理解できた文法表現が数多くあり、管理人が一番おすすめしたい参考書です。
英文法参考書を選んだらやるべきこと
自分に合った英文法参考書を一冊やり抜いたら、基本的なビジネス英会話に必要な文法知識は十分備わっています。本章では、言語学習の土台となる文法基礎を身につけた後のおすすめ英語学習ステップを紹介します。
英単語の基礎知識を身につける
英文法に加えて、英語基礎力を身につける上で重要なのが英単語学習です。言い方を変えると、基本的な英文法知識と語彙力を身に付けることができれば、リスニングやスピーキングなど英語実践力の習得がスムーズになります。
一方で、英単語学習は退屈な暗記作業が中心のため、途中で挫折してしまう英語学習者は少なくありません。あまり時間をかけず効率的に英語基礎力を習得できるよう、効果的な学習方法と自分に合った教材の選択を心がけてください。
リスニング力を鍛える
本ブログでは、仕事に必要な英語力を英語で議論ができるレベルと定義しています。
英語の読み書きは時間をかけて調べながら取り組めば対応できるますが、相手が目の前にいる会議や商談を乗り切るには、実践的なリスニング力とスピーキング力が不可欠です。基本的な単語・文法知識を身につけたら、速やかに両スキルの習得を目指してください。
シャドーイングは、リスニング基礎力を習得する上で非常に効果的な学習法です。私自身、過去に数年間TOEICスコア500点前半で低迷していましたが、単語・文法の基本勉強をした上でシャドーイング学習に取り組んだ結果、一年かからず860点超えを達成しました。
ただし、シャドーイングは正しいやり方で取り組まないと学習効果を十分発揮できません。闇雲に学習を始める前に、まずは正しい学習方法を把握してください。
>>純ジャパでも英語を聞きとれるシャドーイングの正しいやり方はこちら
シャドーイングでリスニング基礎力を習得した後は、多聴トレーニングでアメリカ英語やイギリス英語など幅広い英語の音に慣れつつ、聞き返しができない環境を想定したリスニング実践力を鍛えていきます。
>>リスニング実践力が身につく多聴トレーニングのやり方はこちら
スピーキング力を鍛える
瞬間英作文トレーニングは、日本文の内容を素早く英訳して発話するスピーキング学習方法です。瞬間英作文トレーニングを繰り返すことで英語変換に要する時間が短縮されて、英語が自然と口から出てくる状態になります。
>>純ジャパでも英語を話せる瞬間英作文トレーニングのやり方はこちら
瞬間英作文でスピーキング基礎力が身についたら、より実践的な英スピーキング力の習得を目指しましょう。実践に勝る訓練はなく、英語で基本的な意思疎通ができるようになった段階で英会話スクールを活用すると最短距離で仕事で使えるレベルまで引き上げることができます。
>>おすすめのオンライン英会話スクールと失敗しない選び方はこちら
余力がある人は、英会話レッスン受講と併せて純ジャパでもネイティブ表現を使いこなせるようになる英借文トレーニングに挑戦してみましょう。
英借文トレーニングで習得したネイティブ表現を英会話レッスンの講師との会話で使ってみる学習サイクルを繰り返すことで、相乗的に学習効果を上げることができます。
>>純ジャパでもネイティブ英語が話せるようになる英借文トレーニングのやり方はこちら
まとめ
本記事では、私の実体験をもとに英文法をやり直したい社会人が参考書を選ぶときに確認すべきポイントとおすすめの参考書5冊を紹介しました。
ネイティブが英語を話すときに、自分がどの文法表現を使っているのかを常に意識している訳ではありません。
文法知識がなくても英語を話せるという意味ではなく、無意識のうちに適切な文法表現を使い分けているのです。
私たちがネイティブのように無意識の状態で英文法を完璧に使いこなすのは困難ですが、英文法をイメージで覚える感覚を習得できればネイティブ思考に限りなく近づくことができます。
本記事で紹介した参考書を活用して、実践で使える英文法知識をイメージで習得できるよう頑張ってください。
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