
- 英語リーディングは得意なのに、リスニングはずっと苦手なままで悩んでいる
- 英語を聞きとれるようになりたい
- 英語の音声変化の詳細を教えてほしい
80点英語ブログ運営者のゆうです。
語彙量を増やして英文法知識も習得したのに、いつまで経っても英語を聞き取れるようにならない悩みを抱えている英語学習者は少なくありません。
英語の音源スクリプトを読めば簡単に理解できるのに、リスニングになった途端に理解が追いつかない原因は「英語の音声変化」にあります。
そこで本記事では、英語の音声変化5つのルールと音声変化の体得におすすめなリスニング学習法を紹介します。
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なぜ英語の音声変化が起こる?

英語ネイティブが会話をする際、必ずしも英単語を1語1語丁寧にはっきり発音せず、単語同士をくっつけたり部分的に省略するなどして発音を変化させています。
ただし、ネイティブは厳格なルールに従って意図的に音声変化を起こしているわけではありません。無意識にスムーズな発話しやすさを求めた結果、自然と音声変化が発生しているのです。
次章で紹介する5つの音声変化ルールを知っておくことはリスニング力向上に非常に効果的ですが、絶対無二なルールのように取り扱う必要は全くありません。
音声変化はネイティブが楽に英語を話すための便利なサボりテクニック程度の認識を持って、肩の力を抜いて覚えていきましょう。
これだけ覚えればOK!英語の音声変化5つのルール

実践的な英会話で困らないレベルのリスニング力を身につける上で、覚えておいた方が良い音声変化ルールは以下の5つです。
- 連結(リンキング)
- 脱落(リダクション)
- 変化(フラッピング)
- 同化(アシミレーション)
- 短縮形(コントラクション)
それぞれ詳しく解説していきます。
連結(リンキング)
連結(リンキング)とは、連続する2つの単語の音がつながって発音される音声変化。
リンキングは、1つ目の単語の発音が「子音」で終わり、2つ目の単語の発音が「母音」で始まるケースでよく発生します。2つの単語の子音と母音が連結することで、まるで1つの単語かのように一息で発音されるのが特徴です。
(例1)change in[tʃéindʒin]:チェィンジ_イン ⇒ チェインジン
(例2)give up [gívʌ́p]:ギブ_アップ ⇒ ギバップ
(例3)tell us [télʌ́s]:テル_アス ⇒ テラス
脱落(リダクション)
脱落(リダクション)とは、あるべき音が発音されな買ったり、聞こえにくくなる音声変化で、下記3種類のケースにおいて発生します。
- 単語の語尾が破裂音(/p//b//t//d//k//g/)のケース → 破裂音の子音が脱落
- 文中に/h/から始まる単語があるケース → /h/が脱落
- 同じ子音(or似たような音の子音)が連続しているケース → 手前の子音が脱落
ただし、上記3パターンに該当する英文であれば、必ず脱落が発生するわけではありません。話し手によっては子音を脱落させずにしっかり発音する場合もあるので覚えておきましょう。
(例1)just now [dʒʌ́s(t)náu]:ジャストゥ_ナゥ ⇒ ジャスッナゥ
(例2)call him [kɔ́ːl(h)ím]:コール_ヒム ⇒ コーリム
(例3)good time
変化(フラッピング)
変化(フラッピング)とは、/t/や/d/の音が日本語の「ら行」のような音になる音声変化で、下記2種類のケースにおいて発生します。
- /t/や/d/が母音と母音に挟まれるケース
- /t/や/d/が母音と/l/に挟まれるケース
なお、母音や/l/に挟まれるケースには、2つの単語にまたがるものと1つの単語内で完結するものがあります。英語ネイティブに対して「ウォーター」と言ってもあまり通じない話は有名ですが、これはフラッピングが原因なのです(詳細は例1を参照)。
(例1)water [wɔ́ːtər]:ウォーター ⇒ ウォーラー
(例2)little [lítl]:リトゥル ⇒ リル
(例3)What is it? [hwʌ́tizít]:ワットゥ_イズ_イットゥ ⇒ ワリズィッ
同化(アシミレーション)
同化(アシミレーション)とは、隣り合う音に影響を受けて違う音に変わる音声変化。
アシミレーションは、1つ目の単語の語尾が/t//d//s//z/で、後続の単語スペルがアルファベット「y」から始まるケースでよく発生します。
(例1)miss you [mís(ʃ)júː]: ミス_ユー ⇒ ミシュー
(例2)get you [gét(tʃ)júː]: ゲットゥ_ユー ⇒ ゲッチュー
(例3)would you [wə(dʒ)júː]: ウッドゥ_ユー ⇒ ウジュー
短縮形(コントラクション)
短縮形(コントラクション)とは、2つの単語がつながって1語になる音声変化。
コントラクションは英文法の基礎知識として有名ですが、「主語 + be動詞」「助動詞 + 現在完了のhave」「be動詞 + not」など2つの単語が文字通り1つの単語として表記されます。
しかし、リーディングでは問題なく意味理解できるのに、リスニングになった途端に聞き取れなくなる人も少なくありません。改めて、短縮形の音の変化を意識しながらリスニング学習に取り組んでみましょう。
(例1)I’m[aɪm]:アイ_アム ⇒ アイム
(例2)would’ve[wʊd·əv]:ウドゥ_ハヴ ⇒ ウダヴ
(例3)aren’t[ɑ‘ːrnt]:アー_ノットゥ ⇒ アーントゥ
英語の音声変化を効率的に体得したい人にオススメな学習法3選

英語の音声変化ルールを把握したらリスニング実践力を向上させるために、英語の音声素材を繰り返し聴いて身体に覚えさせていきましょう。
管理人の実体験を踏まえた、英語の音声変化を効率的に体得できるおすすめリスニング学習法は次の3つです。
- オーバーラッピング
- シャドーイング
- 英会話レッスン
それぞれ詳しく解説していきます。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、教材スクリプトを読みながら英語音源と自分の声が重なるように同じペースで音読する学習方法です。
【 教材の英語音源 】I would like to talk about what are important things in my life.
【オーバーラッピング】I would like to talk about what are important things in my life.
英語音源を聞きながらネイティブスピーカーと同じ発音・リズム・音声変化を意識して音読するため、独学でも効率的に英語の音の理解を深められます。
なお、オーバーラッピングでは英語スクリプトを読みながら音読してOKなので、英語初級者でも無理なく取り組められる点も魅力の1つと言えるでしょう。
シャドーイング
シャドーイングは、英語音源を聞きながら0.5〜1秒ほど遅れたタイミングで追いかけるように音読する学習方法です。
【教材の英語音源】I would like to talk about what are important things in my life.
【シャドーイング】(0.5〜1秒)I would like to talk about what are ‥
シャドーイングもオーバーラッピングと同様に、音声変化を含むネイティブ英語の音源を正確に再現しながら音読するため、効率的に正しい英語の音ルールを体得することができます。
シャドーイングは基本的に英語スクリプトを読まないで聞き取った英語音声をもとに発話する必要があるため、オーバーラッピングに比べると学習負荷は大きくなってしまいます。しかし、英語音源の聞き取りに集中する分だけ、リスニング力の大幅な向上が期待できる訳です。
英語リスニングに自信のない方は、まずはオーバラッピングで教材音源の音に慣れたうえで、同じ教材を使った高負荷トレーニングとしてシャドーイングに取り組むことをおすすめします。
英会話レッスン
よりリアルな英語の音声変化に慣れたい人は、実際の英会話を通じて活きた英語に触れられる英会話レッスンもおすすめです。
レッスン中の会話でうまく聞き取れなかったフレーズがあった場合、講師にお願いしてチャット機能などでフレーズを書き出してもらうことで、自分が聞き取れなかった原因が可視化されてきます。
- フレーズの中で知らない単語や文法表現が多用されていたから
- そもそも前提知識がないと理解できない専門的な内容だったから
- 読めば理解できる英文なのにリズムの違いのせいで音を理解できなかったから
独学で音声変化の体得を進めつつ、定期的に英会話レッスンを活用して学習進捗や苦手な音声変化ルールを認識しておくことで、日々のリスニング学習の効率をさらに向上できるはずです。
以下記事で、仕事で忙しい社会人におすすめのオンライン英会話スクールを紹介しているので、関心のある方はぜひ参考にしてください。
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まとめ
本記事では、多くの日本人が英語を聞き取れるようにならない主因の英語の音声変化ルールについて解説しました。
残念ながら、本記事で紹介した5つの音声変化ルールの存在を認識しただけで、魔法のように英語が聞き取れるようになるわけではありません。
それでも、音声変化の存在と5つのルールを知らない状態で闇雲に英語学習を続けている人と比べると、英語リスニングの上達ペースが圧倒的に早くなるのは言うまでもありません。さらに、英語の音のリズムの基本ルールを押さえておくとリスニング学習効率がさらに上がるので、興味のある方は以下記事も参考にしてください。
英語の音の理解に限らず、本ブログで紹介している英語学習の本質をしっかり理解して、効率的に実践で通用するビジネス英会話力を身につけていってください。
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