「TOEICは意味ない」は本当?社会人がビジネス英語を話せるようになる活用法

以下該当する人におすすめ記事です
  • TOEICの勉強を始めるべきか迷っている
  • TOEICで高スコアを取ったのに英語が話せず、モヤモヤしている
  • キャリアアップや転職を目指してTOEICを活用したいと考えている

80点英語ブログ運営者のゆうです。

TOEICは多くの社会人が受験している有名な英語試験ですが、「TOEICの勉強をしても意味はない」「TOEICスコアが高くても英語を話せない」など否定的なコメントも目にしたことはないでしょうか?

確かに、私の周りでもTOEICスコアが800〜900点台でも英語を全く話せない人も大勢いますし、必ずしも「TOEICで高スコアを取れる=ビジネス英語の上級者」ではないという意見には、私も賛同しています。

しかし、社会人がビジネス英語の習得を目指す上で、TOEICを正しく活用することには非常に多くのメリットがあるのも事実です。

そこで本記事では、TOEIC865点を取得して海外駐在を経験した私の実体験も踏まえながら、多くの社会人がTOEIC勉強に取り組むべき理由とビジネス英語の習得を見据えたおすすめのTOEIC活用術をご紹介します。

執筆者
  • 日本生まれ日本育ちの社会人(TOEIC初回スコア480点)
  • 正しい英語学習法と出会い、1年間でTOEIC865点を獲得
  • その後4年間の海外駐在を経て、現在も海外ビジネスに従事
  • 【保有資格】TOEIC:945点、TOEFL:103点

TOEICが意味ないと言われる理由とその真実

TOEICが「意味ない」と言われる理由はさまざまですが、代表的な理由は以下の3つです。

  1. TOEIC対策をしても「話せる英語」が身につかない
  2. 実際の英語はTOEIC音源より聞き取りにくい
  3. TOEICのテクニックだけでは本質的な英語力は身につかない

本章では、それぞれのTOEIC否定派が主張する理由とその真実を解説していきます。

TOEIC対策をしても「話せる英語」が身につかない

TOEIC否定派の意見で最も多いのが、TOEICで高スコアを取得しても英語を話せるようにならないという指摘です。

私自身、TOEICで初めて860点を超えたとき、お世辞にも英語が話せる状態とは言えませんでした。

そもそも、TOEIC(L&R)は「読む・聞く」のスキル強化を前提としており、英会話に直結する「話す」スキルを直接的に鍛えられる試験ではありません

一方で、そもそも「読む・聞く」の基礎が身についていない状態で英会話トレーニングを始めたとしても、十分な成果を期待できないのも事実。

ビジネス英会話に必要な土台スキルを効率的に習得する手段として、ビジネス英語を題材としているTOEIC学習をうまく活用するのは合理的な選択肢と言えるでしょう。

実際の英語はTOEIC音源より聞き取りにくい

TOEICリスニングは、リアルな英会話に比べて易しすぎるという指摘もよく見るコメントの1つです。

最近のTOEICリスニング問題は難化傾向にあると言われていますが、それでもスピーカーの発音は比較的クリアで文章構造も整っています。

一方で、実際のビジネス現場で遭遇する英語は、速い話し方や言い直し、スラング、訛りなどが入り混じっているため、TOEICリスニングで高得点を取れたとしても、実践で通用しないケースもあります。

しかし、当たり前ですが、いきなり完璧なリスニング力を習得することは不可能で、コツコツと聞き取れる英語の音の幅を広げていく他ありません。

その意味でTOEICリスニング対策は、ネイティブのリアルな英語の音に慣れる第一歩として非常に有効な手段のです。

TOEICのテクニックだけでは本質的な英語力は身につかない

TOEIC対策に取り組んでいる人の中には、本質的な英語力ではなくテクニック頼りで高スコアを狙っている人も一定数存在するため、TOEICは無意味だと感じている人もいます。

「選択肢を先に読む」「パターン問題を覚える」など効果的なテクニックはいくつも存在しますが、これらに頼りすぎると「本当の英語力」が身につかないという指摘は正しいと思います。

しかし、前述の通り、きちんと英語力を伸ばす目的でTOEIC対策に打ち込むことができれば、実用的なビジネス英語の習得に向けた正しい道のりを歩めているので安心してください。

社会人こそTOEICを勉強すべき3つの理由

社会人にとって、TOEIC対策がビジネス英語を習得する上でおすすめの勉強方法である理由は以下3点です。

  1. TOEIC対策でビジネス英語の基礎力を身につけられる
  2. TOEICスコアで英語力の成長を数字で見える化できる
  3. TOEICスコアを武器に昇進や転職活動でキャリアアップを目指せる

それぞれ詳しく解説していきます。

TOEIC対策でビジネス英語の基礎力を身につけられる

TOEIC対策を通じて、ビジネス英語に必要な基礎力を体系的に身につけることができます

TOEICの問題では、会議の議事録や出張メール、社内通知など、さまざまな実務シーンに即したビジネス英文が多く出題されます。

スピーキングやライティングといったアウトプット機会はありませんが、アウトプットに不可欠な大量のインプット学習をビジネス英語に特化して取り組める勉強方法がTOEIC対策なのです

TOEIC学習で培った語彙力・読解力・聴解力は、ビジネス現場で役立つ英会話力の土台となるはずです。

TOEICスコアで英語力の成長を数字で見える化できる

忙しい社会人にとって、学習の成果が「目に見える形」で現れることはモチベーション維持の観点でも非常に重要です

TOEICのスコアは、英語力の伸びを数値化できるだけでなく、自分の弱点も客観的に把握できる優れた指標です。

例えば、学習開始時に500点だったスコアが半年で700点に上がれば、英語力の着実な成長を実感しながら、800〜900点台を見据えた今後の学習計画の策定にも役立つでしょう。

語学は学習の手応えを感じにくい学問のためモチベーション維持に悩む社会人も多い中、「スコアアップ」で客観的な成果を可視化できるTOEICは、学習継続の強力な原動力になります

TOEICスコアを武器に昇進や転職活動でキャリアアップを目指せる

多くの企業で昇進条件や人事評価の基準にTOEICスコアが含まれているも、社会人がTOEICを勉強するべき理由の1つです。

グローバル化が進む昨今、大企業を中心に「TOEIC800点以上で海外部門に異動可」「管理職登用には700点以上が必要」など英語力を人事評価上でも重視している日本企業は増え続けています

これらの企業では、英語力を測る指標としてTOEICスコアが採用されているケースが多く、TOEIC対策は単なる語学学習を超えた”キャリア戦略”とも見なせるのです。

また、転職市場においても、TOEICスコアは英語力の証明」として履歴書に記載できる貴重な指標です。

実際に、外資系企業やグローバル大企業の求人表には、TOEICスコア600〜800点以上を必須条件としているポストが多数存在します。

将来的なキャリアアップや転職を視野に入れている社会人には、早めのTOEIC対策を強くおすすめします。

ビジネス英語に直結する!社会人向けおすすめTOEIC活用法

「TOEICで高得点をとっても話せるようにならない」と言われる一方で、ビジネス英語の基礎を身につける目的を持って戦略的にTOEIC対策に取り組めば英会話力の向上に直結します

重要なのは、単に問題を解くだけの勉強で終わらせず、ビジネス現場で役立つ英語力の習得に繋げる意識を持つことです。

ビジネス英語力に直結するTOEIC活用法は以下の通りです。

  1. ビジネス英語に役立つ語彙力を増やす
  2. ビジネス英文を英語の語順で理解するスキルを身につける
  3. 実践的な会話力につながるリスニング基礎力を習得する

それぞれ詳しく解説していきます。

ビジネス英語に役立つ語彙力を増やす

TOEIC問題にはビジネス英会話で頻出の単語が数多く使われているので、TOEIC対策を通じて実用的な語彙力を効率的に鍛えていきましょう

例えば、以下はTOEIC試験で必ずと言っていいほど登場する重要単語ですが、私の実体験としてビジネス現場でも頻出の英単語です。

ビジネス現場で頻出のTOEIC単語の例
  • develop【動】発展させる
    • We aim to develop a long-term partnership with overseas suppliers.
  • implement【動】実行する
    • The company plans to implement a new time-tracking system next month.
  • efficient【形】効率的な
    • To stay competitive, we need a more efficient supply chain process.
  • mandatory【形】義務的な
    • Attendance at the annual compliance training is mandatory for all employees.
  • proposal【名】提案
    • The sales team submitted a proposal to expand into the Asian market.
  • improvement【名】改善
    • We’ve seen a significant improvement in customer satisfaction.

TOEICスコア860点以上を取得できれば、ビジネス英会話に必要な最低限の語彙力は十分に身につくはずです。

反対に、現状スコアが860点に満たない場合、ビジネス英会話スキルがなかなか身につかない原因の1つとして、語彙力不足が挙げられるでしょう。

TOEICを単なる英語試験の1つと見做さず、実際の職場でも使える語彙を増やす場と意識して取り組んでください

なお、英単語をなかなか覚えられずに悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてみてください。

>>【社会人向け】効率的な英単語学習方法の詳細はこちら

ビジネス英文を英語の語順で理解するスキルを身につける

TOEICリーディング問題を活用して英語の意味理解スキルを高めることもビジネス英会話の上達に直結する活用法です。

TOEICのリーディング問題は、英文自体はそこまで難解ではありませんがボリュームが多いため、高得点を得るには読解スピードを上げることが不可欠です。

そして英文を読む速度を上げるのに必要なのが、返り読みをせずに文頭から英語の語順で意味を理解できるスキルを身につけることです。

この意味理解スキルは、ビジネス現場で会話のテンポを落とすことなく、相手が話している英語の意味を理解ながら聞き取れる実践的なリスニング力の上達にも直結します。

特に、音源が短いリスニング問題なら解けるのに音源が長くなると聞き取れないと悩んでいる人は、この意味理解スキルが不足している可能性が高いので、TOEICリーディング問題を活用して弱点を克服してはいかがでしょうか。

>>英語の語順で意味を理解できる「スラッシュリーディング」の効果的なやり方はこちら

実践的な会話力につながるリスニング基礎力を習得する

TOEICリスニング問題は、リアルなビジネス英会話シーンでも通用する実践的なリスニング力の基礎作りに最適な場と言えます。

TOEICのリスニング問題は、会議や電話応対、オフィス内の会話など、実際のビジネスシーンを想定した音源が多いため、学んだ内容をそのまま現場で活かせるメリットがあります。

一方で、前述の通りTOEIC音源ではリアルな英会話に比べて聞き取りやすい発音でゆっくりと発話しているため、TOEIC対策だけで現場で通用する完璧なリスニング力が身につくわけではありません。

言い換えると、まずはTOEIC対策でビジネス英会話に必要な基礎固めをした上で、より実践的なリスニング音源を使ったトレーニングに取り組むことで、効率的にビジネス現場で通用する英会話力を身につけられるのです。

>>リアルな英語を聞き取れる多聴トレーニングの正しいやり方はこちら

ビジネス英語の習得に役立つTOEIC+αのおすすめ勉強法

TOEICはビジネス英語に必要な英語基礎力作りに非常に効果的であることを解説しましたが、残念ながらTOEIC対策だけでビジネス英語をマスターできる訳ではありません。

職場で自然な英語コミュニケーションができるようになるには、TOEIC学習で培った英語基礎力をアウトプットするトレーニングの積み重ねが不可欠です

そこで本章では、ビジネス英語を習得したい社会人のために、TOEIC学習とセットで取り組むべきおすすめスピーキング学習法を紹介します。

  1. 瞬間英作文
  2. 英語日記
  3. 独り言英会話
  4. 英会話レッスン
  5. 英語コーチング

瞬間英作文

瞬間英作文は、日本語の文章を即座に英語に訳して声に出すアウトプット学習方法です。

既知の英語表現を組み合わせて瞬時に英文を組み立てるプロセスを繰り返すことで、英語表現を「知っている」だけでなく「使いこなせる」ようになります

ここで「知っている」と「使いこなせる」の違いがいまいちピンとこない人は、次の日本文を英訳して声に出して読んでみてください。

例題

日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。

英訳文:???

パッと英訳できましたか?意外と手こずった人が多かったのではないでしょうか。以下の解答例を見て分かる通り、SVC文型・関係代名詞・過去形&現在形など中学レベルの英文法で構成されています。

解答例

日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。

英訳文:The man who my sister met yesterday is my friend from university.

読めば簡単に理解できるレベルの英文なのに、自分で作ろうとすると途端に固まってしまう。

これが「理解している」と「使いこなせる」の違いであり、スピーキング学習において文章化スキルの強化が重要な理由です。

>>瞬間英作文の正しいやり方はこちら

英語日記

英語日記は、その日のできごとを英語で書き留めていくアウトプット学習方法です。

英語日記では、自分で考えた内容を英文で表現していくため、概念化スキルと文章化スキルをバランスよく鍛えることができます。

また、英語日記は自分のペースで英作文を進められるため、英語初心者でも取り組みやすい点もメリットとして挙げられるでしょう。

英語日記では、自分が書きたいテーマを選択してOKです。なかなか題材を決められない場合には、1日を振り返りつつ、下記候補から書きやすいと思ったものを探してみましょう。

英語日記の題材候補
  • 仕事の内容
  • 職場の出来事
  • 通勤時の出来事
  • 天候や気温
  • 食事や趣味

なお、英語日記の題材は毎日同じ題材を選び続ける必要はありませんが、過去の英語日記で覚えた言い回しを再利用しやすく、英語知識のインプットとアウトプットのサイクルを効率的に循環させることができます

さらに、同じ題材を選ぶことで日記で書く内容を考える負荷も下げられるため、英語日記に慣れるまでは特定の題材に絞って取り組むことをおすすめします。

>>英語日記の具体的な書き方や学習効果を高めるコツはこちら

独り言英会話

独り言英会話は、話し相手を想像しながら自分が伝えたい内容を声に出して説明するアウトプット学習方法です。

内容を考えてから時間をかけて英文作成(アウトプット)に取り組める英語日記に比べて、内容を考えながら口を動かして発声(アウトプット)する独り言英会話の方が難易度が高くなりますが、その分「概念化スキル」と「文章化スキル」の効率的な向上が期待できます

その日に話すテーマと独り言の時間を決めたら、必ず時間いっぱいまで話し続けてください

慣れない頃は思うように口が動かないはずなので、無理せずに短い時間から始めることをおすすめします。最初は30秒程度から始めて、慣れてきたら45秒→60秒→‥と少しずつ制限時間を長くしていきましょう。

>>独り言英会話の具体的なやり方や学習効果を上げるコツはこちら

英会話レッスン

英語日記や独り言英会話よりも一層効率的に「概念化スキル」と「文章化スキル」を鍛えたい方は、英会話レッスンを通じたアウトプット学習法がおすすめです

先述のアウトプット学習法でも十分な学習効果を期待できますが、やはり実際に話し相手と直接コミュニケーションする経験を積むことが英会話スキルを上達させる一番の近道です

英会話レッスンの中でも、自分の好きな時間帯に自宅からレッスンを受講できるオンライン英会話スクールが日々忙しい社会人におすすめです。

社会人にとって貴重な自由時間である早朝や深夜時間を有効活用できたり、急な残業や宴席にも対応可能な柔軟なキャンセルポリシーなど多くのメリットがあります。

ただし、昨今は数えきれないほどの英会話スクールが設立されていて、中には質の低い講師や学習プログラムを提供している企業も存在するため、スクール選びは本当に慎重に行う必要があります

以下記事で管理人の実体験に基づく社会人におすすめのオンライン英会話スクールを紹介しているので、自分に合ったスクールがあるか確認してみてください。

>>社会人向けおすすめオンラン英会話スクールと失敗しない選び方はこちら

英語コーチング

上述のアウトプット学習は独学で取り組むことも十分可能ですが、短期間で効率的に実用レベルの英会話力を習得したい方には、英語コーチングの活用をおすすめします

独学の場合、自分の苦手な英語技能や上達しない原因を適切に把握しないまま、闇雲に勉強を進めてしまう方が大多数ではないでしょうか。

闇雲でもなんでも勉強自体を継続できれば着実に英語力は伸びていきますが、仕事が忙しい中で勉強時間を確保し続けるのは容易ではなく、十分な学習成果を実感できる前に挫折してしまうケースが散見されます。

英語コーチングスクールでは、現状の英語力や強み&弱み、学習目標などを英語指導のプロである専属コーチが客観的に把握した上で、最も効率性の高い自分専用の学習カリキュラムを提供してくれます。

さらに、英語学習を進める中で当初計画と実際の学習進捗に乖離が生じた際には、専属コーチが学習進捗度合いに応じてカリキュラムに修正を加えながら最適な状態を保つため、回り道をすることなく短期間で飛躍的な英語力の向上が期待できるのです。

以下記事で管理人の実体験に基づく社会人におすすめの英会話コーチングスクールを紹介しているので、学習目的や英語レベルなどを踏まえた相性の良いスクールを探してみてはいかがでしょうか。

>>社会人向けおすすめ英語コーチングスクールと失敗しない選び方はこちら

TOEICが向いていない人・向いている人の特徴とは?

TOEICの付加価値は、受験者一人ひとりの「目的」や「姿勢」によって大きく変わります。

本章では、TOEICが向いている人と向いていない人の違いを解説していきます。

TOEICが向いていない人の特徴

  1. テクニックの習得に熱心な人
  2. 明確なスコア目標がない人

テクニックの習得に熱心な人

TOEICで高スコアを取得することだけを目指して小手先のテクニックに走っている人は、あまりTOEICに向いているとは言えません。

勿論、高いTOEICスコアがあれば、社内昇進や転職など理想のキャリア形成に有利なのは事実です。

しかし、「問題文と似た単語を含む選択肢はひっかけの可能性大」「完全否定の選択肢は除外」など、TOEIC特有のテクニックにばかり頼って希望のスコアを達成したとしても、実務では何の役にも立たない「見せかけの力」になりかねません

TOEIC目標スコアの達成に向けて上手テクニックを活用すること自体は何ら問題ありませんが、TOEICは本質的なビジネス英語力を身につけるための通過点であることを強く意識しましょう。

明確なスコア目標がない人

明確な目標スコアを持たないまま、なんとなくTOEIC勉強を続けている人も注意が必要です

TOEIC対策はビジネス英語の習得にも役立つ一方で、TOEICの勉強だけをひたすら続けていても実践的な英会話力は身につきません

例えば、「860点を取ったら一旦TOEICを卒業して英会話トレーニングに移行する」など、具体的かつ明確なTOEIC学習のゴール地点を設定することが、TOEICを有効活用する上でとても重要なポイントになります。

また、目標スコアが不明瞭なままだと、学習モチベーションの維持にも悪影響を及ぼします。

「海外赴任するためにTOEIC800点を達成したい」「転職希望先で必須条件となっているTOEIC900点以上を目指したい」など、キャリア目標と密接にリンクしたTOEIC目標スコアを設ける方法もおすすめです。

TOEICが向いている人の特徴

  1. ビジネス英語の習得を目的に取り組んでいる人
  2. TOEICを通じて学習習慣を定着させられる人

ビジネス英語の習得を目的に取り組んでいる人

ビジネス英語の習得に向けた効果的な学習法としてTOEICを有効活用している人は、TOEICの付加価値を最大限教授できます。

TOEICの問題には、ビジネス現場を想定した実践的な語彙・シチュエーションが多く含まれています。

日々の業務で役立つ英語力をにつけたい社会人にとって、体系的にビジネス英語の基礎作りができるTOEICは実用性の高い教材となります。

単なるスコア獲得ではなく、「実務で使える力」を意識して学ぶ姿勢があれば、TOEICを梃子に大きな成果を得られるでしょう。

TOEICを通じて学習習慣を定着させられる人

英語学習をコツコツ継続するための手段としてTOEICを上手に利用できている人も、TOEICとの相性が良いと言えます。

仕事で忙しい社会人にとって、英語学習を継続することは簡単ではありません。

しかし、TOEICを上手く活用すると「6ヶ月以内に860点を達成する」のように明確で定量的な目標設定が可能になるため、具体的な学習計画を立てやすく、モチベーション維持もしやすくなります。

そして、目標スコアを達成した頃には大きな自信とともに、英語学習が日々の生活サイクルに溶け込んで自然と習慣化されているでしょう。

TOEIC対策は、「学習を継続する」という社会人にとっての最難題を解決してくれる頼もしい学習パートナーになるはずです。

まとめ

本記事では、TOEICが意味ないと言われる理由とその真実、ビジネス英語の習得に活かせるおすすめTOEIC活用法について紹介しました。

日本のビジネス社会では、TOEICスコアは今でも英語力の証明書として絶大な効果を発揮しています

また、ビジネス英語を題材としたTOEICの対策は、職場で役立つ実用的な英語力の基礎づくりの手段としても有用です。

一方で、TOEICで高スコアを取れたからと言って、即戦力のビジネス英語スキルを習得できている訳ではありません。

TOEICという試験の性質を正しく理解した上で、英語学習を通じて実現したいキャリアゴールの達成に向けて、TOEICをどのように有効活用できるかを考えてみてください。

明確かつ正しい学習目的を持ってTOEIC対策に取り組めば、グローバル軸のキャリア形成を力強くサポートしてくれるはずです。

>>仕事で使える実践的な英語力を体系的に習得できる学習ロードマップはこちら

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