- ビジネス英会話で困らない英語力を身につけたい
- カタコトではなく流暢な英語を話せるようになりたい
- ネイティブとの会話になると英語が聞き取れない
80点英語ブログ運営者のゆうです。
基礎的な英語コミュニケーションはできるものの、こちらの意図がいまいち相手に伝わらなかったり、ネイティブとの会話になると途端に聞き取れなってしまう悩みを抱えている人は少なくありません。
英語が苦手な日本人とのやり取りに慣れている外国人であれば、ぎこちない英語を理解しようと歩み寄ってくれたり、こちらに伝わりやすい言い回しや表現を中心に会話を進めてくれるでしょう。
しかし、ビジネス現場で英語ネイティブたちと対等な立場で議論や交渉を進めていくには、ネイティブに伝わりやすい言い回しや彼らが多用する英語表現の知識を蓄える必要があります。
そこで本記事では、学校の授業では教わらなかったネイティブ英語表現を効率的に習得できる英借文トレーニングについて解説します。
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英借文とは
英借文とは英作文に由来する造語で、自力で英単語を一つひとつ組み合わせるのではなく、既知の英語表現やフレーズを借りてそのまま英文に当てはめてしまう英作文の手法です。
例えば、以下のケースでは「思いつく」に対応する英語を「devise」の代わりに「come up with」というネイティブ御用達の英語表現を借りて英作文をしています。
どちらも文法的に正しい英文で意味合いも大きくは変わりませんが、英語ネイティブ同士の会話ではカジュアルな表現が多用される傾向にあります。
これは日本語の会話でも同じことで、例えば「平素よりお世話になっております」は書き言葉としては一般的ですが、話し言葉としては「いつもお世話になっています」の方が自然に感じるでしょう。
英会話におけるカジュアルな表現は、「come up with」のような「基礎動詞+前置詞」で構成される句動詞を中心とした中学レベルの単語の組み合わせが愛用されています。
一方、日本の学校教育では難しい英単語の暗記作業に重点が置かれているのが現状です。
勿論、難しい単語を含む語彙力の強化自体は英語学習において悪いことではありません。
しかし、ビジネス英会話スキルを効率的に習得したい社会人にとっては、ネイティブが好むカジュアルな英語表現に特化した英借文トレーニングの方がおすすめの英語学習法だと断言できます。
英借文トレーニングに取り組む3つのメリット
英借トレーニングに取り組むことで享受できる具体的なメリットは以下3つが挙げられます。
- 自分の考えや状況を正確に伝達できる
- ネイティブ英語が聞き取れるようになる
- 英語をスラスラ話せるようになる
それぞれ詳しく解説していきます。
自分の考えや状況を正確に伝達できる
英語ネイティブが実際に使っている英語表現を流用することで、自分が伝えたいメッセージをより正確に相手に届けることができます。
伝えたい内容を日本文でイメージしてから1単語ずつ英訳していくと、大まかな意味合いは伝わるもののネイティブにとって不自然な英文になってしまい、こちらの意図を正確に伝えられない可能性もあります。
日常生活の中の雑談であればあまり問題ありませんが、ビジネス現場では双方の小さな認識違いが後々大問題に発展することもあるため注意が必要です。
英借文トレーニングで自然な英語表現をいくつか使いこなせるようになっておくだけでも、取引先や社内関係者との英語コミュニケーションの効率性が格段に改善するでしょう。
ネイティブ英語が聞き取れるようになる
英語ネイティブが会話で多用する言い回しや英語表現を覚えることで、リスニング実践力の向上も期待できます。
そもそもリスニング力は、音を理解するスキルと意味を理解するスキルの2つのスキルで構成されています。
仮に英語の音を理解して会話内容を脳内で英文に書き起こせたとしても、知らないネイティブ表現が複数登場すると意味の理解に時間を要してしまい、会話のテンポに合わせて瞬時に意味を理解できなくなってしまいます。
全てのネイティブ表現を完璧に覚える必要はありませんが、パッと意味を理解できる英語表現のストックを増やすことで、ネイティブが話す英語の内容を確実に聞き取りやすくなるはずです。
英語をスラスラ話せるようになる
私の実体験から最大のメリットだと感じているのが、伝えたいメッセージをスムーズに英語に変換できるようになったことです。
英語を話すときに多くの英語学習者の脳内では、伝えたいメッセージを日本語で組み立ててから、その日本文を1単語ずつ忠実に英語に変換しようとしています。
この思考回路が全くダメだという訳ではありませんが、イメージした日本語の文章が英訳しにくい内容や文章構成だった場合、スッと英訳文が出てこないため会話が止まってしまう恐れがあります。
例えば、「このシステムは改善される必要がある」を英訳する場合、一般的には以下のような感覚で英作文をしているでしょう。
上記の例題は簡単な日本文だったため比較的スムーズに英訳できたかもしれませんが、それでもいくつかの思考プロセスを挟むため、実際の会話における受け答えでは多少のタイムラグが生じるかもしれません。
一方で、もしあなたが「have room for 〇〇:〇〇する余地がある」というネイティブ表現を使いこなせる状態であれば、この英語表現を文章の主軸として、当初のメッセージ内容を崩さない範囲で日本文を英訳しやすい文章に書き換えることができます。
このように、英借文トレーニングで体得した汎用性の高い英語表現は、前章で紹介した「思いつく:device → come up with」のように単に英会話で相手に伝わりやすい表現に置き換えるだけでなく、その英語表現を起点に自分がスラスラと発話できる内容に作り替えることもできるのです。
ただし、このテクニックは後述する英借文トレーニングに加えて、言い換えトレーニングも並行して取り組んだ方がより効率的に習得できます。
以下記事で言い換えトレーニングのやり方とコツをそれぞれ解説しているので、興味のあり方はぜひ参考にしてください。
英借文トレーニングの効果的なやり方
英借文の学習メリットを十分に理解したところで、本章ではいよいよ具体的な英借文トレーニングやり方を紹介していきます。
管理人の実体験に基づく、英借文トレーニングの効果的なやり方は以下4ステップです。
- ネイティブ英語が収録された教材を選ぶ
- 汎用性が高い英語表現を選択する
- 英語表現を用いた英文とその日本語訳を用意する
- 英文を音読する
それぞれ詳しく解説していきます。
ネイティブ英語が収録された教材を選ぶ
まずは英借文トレーニングの教材として、ネイティブが書き話している英語素材を選んでください。
ドラマや映画なども教材として活用できますが、テンポ良く会話が進んでいく動画を視聴しながら覚えたい英語表現を見つけるのは容易ではありません。動画を教材にする場合は、必ず音源スクリプト付きの素材を選択してください。
そして、英借文トレーニングの教材選びで最も注意すべき点は、自分の英語学習の目的にあった素材を選ぶこと。
本ブログを読んでいる方の学習目的は、取引先や上司・同僚との丁寧なコミュニケーションスキルが求められるビジネス英会話の習得が大半でしょう。
それにもかかわらず、若者好みのスラングが飛び交う学園ドラマなどを学習素材に選んでしまうと、ビジネス現場に似つかわしくない砕けた表現を覚えてしまい、逆効果になってしまう可能性すらあります。
教材探しに困っている方は、動画であればTEDトークやBBCニュース、活字体であればThe New York Timesなどの英字新聞やIELTSやTOEFLなど英語試のライティング解答例などが個人的におすすめなので参考にしてください。
汎用性が高い英語表現を選択する
自分に合った英借文トレーニング教材を選んだら、汎用性の高い英語表現を探していきます。
まずは教材を一通り読み聞きして、自分が知らなかった英語表現を書き出していきます。そして、未知の英語表現を一覧化できたら、ビジネス現場での会話シーンを想像して使い勝手が良さそうな英語表現を選んでいってください。
例えば、私がリンク先のTOEFLライティング解答例から汎用性が高そうな英語表現として選択したのは以下2つになります。
英借文トレーニングで扱う英語表現の選び方は十人十色で、絶対的な正解はありません。繰り返しになりますが、職場での会話内容を思い浮かべながら、自分が使えそう&使ってみたい英語表現を選択しましょう。
英語表現を用いた英文とその日本語訳を用意する
次のステップでは、覚えたい英語表現を使った英文とその日本語訳をそれぞれ用意していきます。
単にその英語表現だけを丸暗記するのではなく、文章の中でどのように使われるのか具体的なイメージを持って覚えることで、単なる知識ではなく実践で使いこなせる武器になります。
どのように英文を用意すれば分からず困っている人もいるかもしれませんが、以下の方法であれば手間なく簡単に準備できるはずです。
自分でオリジナル英文を作成する方法もありますが、作業負荷がかかる上に、英語初心者の場合はそもそも英文が文法的に間違っているリスクもあるため注意が必要です。
自作の英文で学習を進めたい場合は、自作の英文をChat GPTなどに読ませて文法ミスがないか確認しておくことをおすすめします。
英文を音読する
最後のステップでは、日本語訳を意識しながら英文を繰り返し音読してください。黙読ではなく実際に口を動かして発声することで、記憶の定着率を高める効果が期待できます。
英文を音読をする際は、下記の手順で取り組むことをおすすめします。
ただし、上記の音読ステップを1セットこなすだけで英語表現を完璧に覚えられる訳ではありません。日をあけて音読作業を繰り返すことで、記憶に定着させていきましょう。
以下記事で、記憶の質を高めるおすすめの復習方法を解説しているので参考にしてください。
英借文で覚えた英語表現のおすすめアウトプット方法
英借文トレーニングで習得したネイティブ表現をビジネス現場で使いこなせるようになるためには、+αのアウトプット学習が不可欠です。
管理人の実体験に基づいた、英借文と相性の良いアウトプット学習法は以下の3つです。
- 英語日記
- 独り言英会話
- 英会話レッスン
それぞれ詳しく解説していきます。
英語日記
英語日記とは、文字通り英語で日記を書き続ける学習方法です。英借文トレーニングで覚えたネイティブ表現を積極的に活用したライティングを心掛けることで、インプットとアプトプットの好循環を確保することができます。
日記の内容は私生活やビジネス、気になる時事ネタなど何でもOK。最初から学習負荷をかけ過ぎて挫折しないよう、慣れるまでは2〜3文程度の短い文章から始めてください。
身近な出来事を自分の言葉で英訳することで、より実践的な英語アウトプット力の強化を期待できます。
独り言英会話
独り言英会話とは、目の前に聞き手がいる想像をしながら自分が伝えたい内容を発話し続ける学習方法です。
英借文で習得したネイティブ表現を積極的に取り入れることで、実際のビジネス英会話シーンでも流暢に英語を話せるようになります。
先ほど紹介した英語日記とよく似た学習方法ですが、予め準備した下書きを参考に時間をかけて英作文していく英語日記に比べて、話す内容を頭で考えつつ同時並行で英訳して話し続けなければいけない独り言英会話の方が難易度が高くなります。
その日に話すテーマと独り言の時間を決めたら、必ず時間いっぱいまで話し続けてください。
慣れないうちは思うように口が動かないはずなので、無理せずに短い時間から始めてみましょう。最初は30秒程度から始めて、慣れてきたら45秒→60秒→‥と少しずつ制限時間を長くしてください。
>>独り言英会話の具体的なやり方や学習効果を上げるコツはこちら
英会話レッスン
英語日記や独り言英会話よりも効率的に実践的な言い換えスキルを体得したい方は、英会話レッスンの活用がおすすめです。
英会話レッスンでは覚えた英語表現のアウトプットに加えて、英語のプロであるレッスン講師が用いる英語表現をリアルな英会話を通じてインプットできるため、実践的な環境で上質なインプットとアウトプットの学習サイクルを確保することができます。
さらに上手くアウトプットできなかった英語表現やフレーズは、レッスン後の復習として時間をかけて英借文し直して次回レッスンで積極的に使い倒すことで、実践で使いこなせるネイティブ表現のストックを確実に増やせます。
一方で、昨今は数えきれないほどの英会話スクールが設立されていて、中には質の低い講師や学習プログラムを提供している企業も存在するため、スクール選びは本当に慎重に行う必要があります。
以下記事で管理人の実体験に基づく社会人におすすめのオンライン英会話スクール3校を紹介しているので、自分に合ったスクールがあるか確認してみてください。
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まとめ
本記事では、純ジャパでもネイティブのようにペラペラ英語が話せるようになる英借文トレーニングのやり方について解説しました。
私も海外駐在員として現地配属されて間もない頃、現地社員となんとか意思疎通を図れていましたが、議論が白熱した途端についていけなくなる悩みを抱えていました。
そんな時に出会った英借文トレーニングに取り組んだ結果、日本語とほぼ変わらない粒度でコミュニケーションを図れるようになったのです。
スピーキング基礎力を習得済みで、もう一段階のレベルアップを目指したい方は、本記事を参考にして実践で役立つスピーキング力を鍛えていきましょう。
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