【社会人必見】英文法のおすすめ勉強法|ビジネスで通用する文法力の鍛え方

英文法学習のイメージ画像
以下該当する人におすすめ記事です
  • ビジネス英会話で役立つ英文法表現を効率的に覚えたい
  • 英文法の勉強で何から手をつけて良いかわからない
  • 頑張って英文法を勉強したのに英会話で使いこなせない

80点英語ブログ運営者のゆうです。

文法は語学の根幹となる重要な知識です。単語の羅列でも最低限の意思疎通を図れるかもしれませんが、自分が伝えたいメッセージを正確に発信するには、正しい文法表現に基づいた会話が不可欠です。

特に、顧客との交渉や社内関係者との議論など正確かつ丁寧なコミュニケーションが求められるビジネス現場では、文法知識の重要性はより高いと言えるでしょう。

しかし、英文法を学び直している人の中には、何から手をつけていいかわからない人覚えたはずの文法知識をビジネス現場で上手く活かせずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、社会人のためにビジネス現場で役立つ英文法知識の効率的な勉強法を解説していきます。

執筆者
ゆう
  • 日本生まれ日本育ちの社会人(TOEIC初回スコア480点)
  • 正しい英語学習法と出会い、1年間でTOEIC865点を獲得
  • その後4年間の海外駐在を経て、現在も海外ビジネスに従事
  • 【保有資格】TOEIC:945点、TOEFL:103点

社会人が英文法を勉強するべき3つの理由

社会人が英語を学び直す際に、必ず英文法も勉強するべき理由は以下3つです。

  1. 自分の考えや状況を正確に伝達できる
  2. 英語の語順で文頭から意味を理解できる
  3. 英会話表現のバリエーションが増える

それぞれ詳しく解説していきます。

自分の考えや状況を正確に伝達できる

正しい英文法知識を身に付けることで、正確な情報伝達による社内関係者や取引先との円滑なコミュニケーションが可能になります

多少文法を間違えても英会話は十分に成立しますが、重要な意思決定や取引先とのビジネス交渉の場においては、ちょっとした文法ミスに起因するお互いの認識のずれが後々大きな問題に繋がるかもしれません

例えば、下記のように時制に関する文法表現を変えるだけで、メッセージの意味合いは大きく異なってしまいます。

時制表現の違いによる意味合いの変化
  1. 【現在形】I make a daily report.
    • 過去から将来まで日次レポートを作成し続けるが、足元の取組み状況は不明
  2. 【過去形】I made a daily report.
    • 過去に日次レポートを作成していたが、現在や将来も作成しているかは不明
  3. 【未来形】I am going to make a daily report.
    • 将来的に日次レポートを作成する予定だが、これまで作成してきたかは不明
  4. 【現在進行形】I am making a daily report.
    • 足元の取組み状況として、日次レポートを作成中でまだ完成していない
  5. 【現在完了形】I have made a daily report.
    • 足元の取組み状況として、日次レポートを作成し終えた

相手が知りたい情報を見極めて適切な文法表現を用いることで、無駄なやり取りが発生しないスムーズな意思疎通ができるという訳です。

英語の語順で文頭から意味を理解できる

英文法知識を身に付けると英文の意味を文頭から返り読みをせずに理解できるようになりリスニング力の大幅な向上が期待できます。

日本語は他の言語に比べて特に英語との相性が悪いと言われていますが、最大の原因は日本語と英語の文法ルールの違いです。

例えば、下記はどちらも同じ意味合いの文章ですが、日本文と英文で語順が逆になっています。

日本語と英語の語順の違い

【日本文】私は昨日有名な中華レストランで友人とランチを食べました

【英 文】I had lunch with my friend at a famous Chinese restaurant yesterday.

日本語の文法感覚のまま英文を読み聞きすると、語順の違いで頭が混乱してしまい、次第に内容を追えなくなってしまいます。

しかし、正しい英文法知識を学んでおけば英文を英語の語順で意味を追えるようになり、最終的には「英語を英語で理解する感覚」を体得できるようになります。

英会話表現のバリエーションが増える

英文法を学ぶことで英会話における表現の幅を指数的に広げられます

例えば、「it is [形容詞] for [] to [動詞]」という文法表現を覚えた場合、[]・[形容詞]・[動詞]に入る英単語を入れ替えるだけで様々な会話シーンで応用が可能になります。

「it is 形容詞 for 人 to 動詞」の例文
  • It is easy for my colleague to get up early in the morning.
    • 私の同僚にとって朝早起きするのは簡単です。
  • It was interesting for me to play a video game with my friends.
    • 私にとって友達とビデオゲームで遊ぶことは面白かった。
  • It is not important for us to complete the project within a few business days.
    • 私たちにとって数営業日以内にそのプロジェクトを完遂するのは重要ではありません。

1つの英文法知識を使いこなせるようにする学習法は、上記3つの会話表現を1つずつ丸暗記するような方法に比べて、学習効率を圧倒的に高めることができるという訳です。

ビジネスで通用する英文法のおすすめ勉強法

本ブログの読者の多くは、仕事で使える英語力を身につけたいと思っているはず。

英語試験で高得点を獲得するためではなく、ビジネス現場で通用する英文法の実践力習得に向けたおすすめ勉強法は以下5ステップです。

  1. 自分に合った参考書を1冊選ぶ
  2. 実用的な文法表現を優先する
  3. イメージと紐つけて覚える
  4. 文法表現ごとに例文をリスト化して音読する
  5. リスニング学習と並行して取り組む

それぞれ詳しく解説していきます。

自分に合った参考書を1冊選ぶ

自分に合った英文法参考書を見つけて、その1冊に集中的に取り組んでください

英文法学習はどうしても単調なインプット作業が中心になってしまうため、モチベーション維持が容易ではありません

書店に行くと数えきれないほどの英文法参考書が並んでますが、気になった教材を何冊も買ってしまうと、結局どれも中途半端のまま終わってしまう可能性が高いです。

後述しますが、ビジネス英会話で必要な文法表現はそれほど多くありません

特に英語初心者であれば、いきなり全ての英文法表現を覚えようと分厚い参考書に絞るのではなく、解説のわかりやすさレイアウトの見やすさなど無理なく取り組めそうな1冊を選んでみましょう。

>>社会人におすすめの英文法参考書と失敗しない選び方はこちら

実用的な文法表現を優先する

中学レベルの基礎的な文法表現を覚えるだけで、ビジネス英会話は十分成立します

多くの英文法参考書では、SV文型やSVO文型などの5文型から始まり、名詞や動詞などの品詞、疑問文・否定文、現在形や過去形などの時制表現、動名詞・不定詞、比較級・受動態・仮定法、関係代名詞といった順に解説されています。

いずれも覚えておいて損はない大切な文法表現ではあるものの、全ての文法表現を完璧に覚えないとビジネス英会話ができない訳ではありません

私自身、「未来完了形」や「仮定法」など記憶が曖昧な文法表現もありますが、海外部署と業務を進める上で支障は全くありません。

特に英語初心者であれば、全ての英文法知識を一度に覚えようとせずに「基礎レベル文法表現を習得→スピーキング基礎力を習得→応用レベル文法表現を習得→スピーキング応用力を習得」と無理ないペースで段階的に学習を進めていきましょう。

>>元駐在員が厳選したビジネス英会話に必要な英文法表現はこちら

イメージと紐つけて覚える

イメージと紐つけて覚えた英文法表現は、実際の英会話の中でも瞬時に脳内から引き出し活用することができます

前置詞のat=〜に」や「be going to=〜する予定です」のように機械的に日本語訳と紐つけて丸暗記してしまうと、同じ文意でも日本語の言い回しが少し変わった途端に覚えたはずの英文法表現が出てこなくなります

例えば、前置詞の「on」を「〜の上に」という日本語訳と紐つけて丸暗記している人には、以下の問題は解けないでしょう。

日本語と紐つけ暗記では解けない問題

【日本文】壁に絵が掛かっている。

【英 文】There is a painting ( 前置詞 ) the wall.

一方で、onを「何かに接している状況」というイメージと紐つけて覚えておけば、絵が壁に掛かっている(=接している)イメージから正解の前置詞は「on」だと簡単にわかるはずです。

英文法表現ごとに例文を音読する

一つの英文法表現を学び終えたら、参考書に掲載されている例文を音読してみましょう

第二言語の学習過程を科学的分析している第二言語習得論でも、大量のインプット学習の中にアウトプット学習を加えることで効率的に言語を習得できると述べられています。

このとき機械的に音読するのではなく、新たにインプットした英文法表現が英文の中でどのような役割を果たしているのかを紐つけたイメージと重ね合わせて意識しながら発声してみてください。

音読時に意識するポイントの参考例
  • There is a painting on the wall.
    • 「on」のイメージは「何かに接している状況」で、今回の例文では絵が壁に接しているから前置詞の「on」を使っているんだな。

実際の活用シーンを意識したアウトプットに取り組むことで応用力が身につき、より実践的な英文法力を短期間で習得できるはずです。

リスニング学習と並行して取り組む

英文法知識のインプット手段を文法参考書だけでなくリスニング学習にも広げることで、記憶の定着率を引き上げる効果が期待できます

記憶の定着率は出会いの数と質によって大きく変化します。

参考書を使った英文法学習に加えて、リスニング学習の中で出会った未知の(or苦手な)文法表現を書き出して別途覚えなおすと、出会いの数を効率的に増やすことができます。

また、英語を学業として扱う参考書を使った学習方法に比べて、英語ネイティブの生きた英語フレーズを聞きながら英語を言語として学習する方が、出会いの質をより高める効果も期待できます。

勿論、英文法知識を体系的かつ網羅的に学ぶ手段として、参考書を使った学習法は必要不可欠です。それぞれの学習法のメリットを上手く掛け合わせて、挫折しやすい英文法学習の効率を高めていきましょう。

英文法学習と相性の良いおすすめアウトプット学習法

本記事で紹介した勉強法でインプットした英文法知識をアウトプットする環境を整備することで、実践で活用できる文法力の効率的な習得が期待できます。

私の実体験を踏まえた英文法学習と相性の良いアウトプット学習法は以下3つです。

  1. 英語日記
  2. 瞬間英作文
  3. 英会話レッスン

それぞれ詳しく解説していきます。

英語日記

英語日記とは、文字通り英語で日記を書き続ける学習方法です。覚えた英文法表現を積極的に活用したライティングを心掛けることで、インプットとアプトプットの好循環を確保することができます。

日記の内容は私生活やビジネス、気になる時事ネタなど何でもOK。最初から学習負荷をかけ過ぎて挫折しないよう、慣れるまでは2〜3文程度の短い文章から始めてみましょう。

身近な出来事を自分の言葉で英訳することで、より実践的な英語アウトプット力を鍛えることも期待できます。

>>英語日記の学習効果を高めるコツはこちら

瞬間英作文

瞬間英作文は日本語の文章を即座に英語に訳して声に出す学習方法です。

既に知っている英語表現を組み合わせてお題に沿った英文を瞬時を組み立てるプロセスを繰り返すことで、単に英文法知識を「理解している」だけでなく「使いこなせる」ようになります

ここで「理解している」と「使いこなせる」の違いがいまいちピンとこない人は、次の日本文を英訳して声に出して読んでみてください。

例題

日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。

英訳文:???

パッと英訳できましたか?意外と手こずった人が多かったのではないでしょうか。以下の解答例を見て分かる通り、SVC文型・関係代名詞・過去形&現在形など中学レベルの英文法で構成されています。

解答例

日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。

英訳文:The man who my sister met yesterday is my friend from university.

読めば簡単に理解できるレベルの英文なのに、自分で作ろうとすると途端に固まってしまう。瞬間英作文では、この「理解している」と「使える」を繋ぐ文章化スキルの重点的な強化を目指します。

>>瞬間英作文の効果的なやり方の詳細はこち

英会話レッスン

英語学習でも実践に勝るトレーニングはありません最効率で実践的な英会話スキルを向上させたい人は、英会話レッスンの活用をおすすめします。

英会話レッスンでは実際に英語講師との英語コミュニケーションを通じて、学んだ英文法表現が実際英会話の中でどのよう用途で使われるかを体感することができます

さらに英語講師からの定期的なフィードバックによって、独学では見えにくい成長過程を客観的に認識できるため、英文法学習のモチベーション管理にも効果的です。

一方で、昨今は数えきれないほどの英会話スクールが設立されていて、中には質の低い講師や学習プログラムを提供している企業も存在するため、スクール選びは本当に慎重に行う必要があります

以下記事で管理人の実体験に基づく社会人におすすめのオンライン英会話スクール3校を紹介しているので、自分に合ったスクールがあるか確認してみてください。

>>管理人が厳選した社会人向けのおすすめオンライン英会話スクールはこちら

まとめ

本記事では、英文法を学び直したい社会人向けに効率的な勉強法を紹介しました。

使いこなせる文法表現が増えるほど、英会話の中で自分が伝えられるメッセージの幅が飛躍的に広がります。一方で、地味で退屈な英文法学習に延々と取り組み続けることは容易ではありません。

本記事で紹介した勉強法を参考にビジネス英会話に必要な英文法力を短期間で習得して、リスニング学習やスピーキング学習などより実践的な英会話トレーニングに挑戦していきましょう。

>>仕事で使える実践的な英語力を体系的に習得できる学習ロードマップはこちら

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