
- 語学はアウトプットが重要だと理解しているけど具体的な学習方法がわからない
- いきなり外国人と会話をするのは緊張してしまう
- 途中で挫折しないように自宅で気軽に始められる方法を知りたい
80点英語ブログ運営者のゆうです。
日本では義務教育の小中学校から英語を学び始めるため、大卒であれば英語学習に10年以上もの期間を費やしていることになります。それなのに多くの日本人が英語を話せない最大の理由は、圧倒的なアウトプット学習不足にあります。
日本の英語教育は、単語・文法の暗記や教科書の精読&精聴などインプット学習が中心で、英語で話したり文章を書くといったアウトプット学習には十分な時間を割いていません。
一方で、いざ自主的にアウトプット学習に取り組もうとしても、具体的なやり方がわからなかったり外国人と英語で話すことに抵抗を感じるなど、なかなか行動に移せていない人も多いでしょう。
そこで本記事では、自宅で気軽に始められるオススメのアウトプット学習方法について詳しく解説していきます。
アウトプット学習には2種類のタイプがある

アウトプット学習は学習目的によって大きく2つのタイプに分類できます。具体的な学習方法を紹介する前に、自分がどのような目的で取り組むのか正しく把握してください。事前に目的を明確にしておくと、アウトプット学習の効果を大幅に向上できます。
土台作り|”使える”英語表現を増やす
1つ目は、頭で理解している知識を実際に使いこなせることを目的としたアウトプット学習です。
テキストや音声教材などあらかじめ用意されている文章を理解して、その内容を繰り返し声に出したり書き出します。リアルな会話のように自分で伝えたい内容を考える必要はなく、与えられた英語スクリプトを用いた反復練習に専念することになります。
実践力の強化|自分の考えを英語で伝える
2つ目は、”使える”英語表現を組み合わせて自分でメッセージを発信できることを目的としたアウトプット学習です。
自分で伝えたいメッセージを考えた上で内容を英訳してアウトプットするため、相応に学習負荷が高くなります。土台作りのアウトプット学習で使いこなせる英語表現を増やしてから取り組むのが良いでしょう。
自宅で気軽に始められるアウトプット学習法5選

シャドーイング
シャドーイングとは英語を聞きながら影(shadow)のように追いかけて声に出して読む学習方法で、「土台作り」のアウトプット学習法です。
話し手の発音と音のリズムを再現しつつ、頭の中で話の内容を文頭から理解しながら発声することで、英語の音と意味を一体的に捉えられるようになります。
さらにシャドーイングを繰り返していくと、音源の中で登場する言い回しや文法表現が頭の中に定着していき、最終的には日本語を介さずに自然と口から出てくる状態になります。
>>純ジャパでも英語を聞きとれるシャドーイングの正しいやり方はこちら
瞬間英作文
瞬間英作文とは日本語の文章を即座に英語に訳して声に出す学習方法で、「土台作り」のアウトプット学習法です。既に知っている英語表現を組み合わせてお題に沿った英文を瞬時を組み立てるプロセスを繰り返すことで、単に英語知識を「理解している」だけでなく「使いこなせる」ようになります。
ここで「理解している」と「使いこなせる」の違いがいまいちピンとこない人は、次の日本文を英訳して声に出して読んでみてください。
日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。
英訳文:???
パッと英訳できましたか?意外と手こずった人が多かったのではないでしょうか。
以下の正解例を見て分かる通り、SVC文型・関係代名詞・過去形&現在形など中学レベルの英文法で構成されています。
日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。
英訳文:The man who my sister met yesterday is my friend from university.
読めば簡単に理解できるレベルの英文なのに、自分で作ろうとすると途端に固まってしまう。これが理解しているだけと使いこなせる」の違いです。
>>純ジャパでも英語を話せる瞬間英作文の正しいやり方はこちら
英語日記
英語日記とは、その日のできごとを英語で書き留めていく学習方法で、「実践力の強化」のアウトプット学習法です。「土台作り」のアウトプット学習法と異なり、自分で考えた内容を英訳してアウトプットするため、より実践的な英語力を鍛えることができます。
日記の内容は私生活・ビジネス・時事ネタなど何でもOK。以下の3点を意識して取り組むことで英語日記の学習効果をより高められます。
英語の文章構成ルールを守る
結論が最後に登場する日本語の文章構成とは異なり、英語では「結論→背景・理由→結論」が基本的な文章構成になります。この話の流れの違いが、日本人が英語を難しく感じる理由の一つです。
英語の文章構成ルールを守って日記を書くことで、自然と英語の文章構成ルールの感覚を定着できるようになります。
新たに覚えた英単語・文法表現を積極的に使う
インプットした知識をアウトプットするプロセスを繰り返すことで、効率的な記憶の定着が期待できます。インプット学習で新しく覚えた単語や文法表現を忘れないうちにアウトプット学習で使い倒して、自由に使いこなせる英語知識のストックを効率的に増やしていきましょう。
完成した日記を添削する
日記が完成したらそのままにせず、文章構成ルールや文法ルールなどの観点から添削してみましょう。自分のミスと向き合うことに抵抗を感じるかもしれませんが、自分が間違いやすい表現を把握して集中的に復習することで、英語アウトプットの実践力が効率的に鍛えられます。
理想的には英語が得意な人に見てもらうのが一番ですが、自分自身で確認する方法でも問題ありません。最近はChatGPTなどAIを活用した文章添削もできるため、上手く活用しましょう。
私がオススメするAI添削サービスはgrammarlyです。単語や文法ミスだけでなく、日本語訳は正しくてもネイティブ視点では言い回しが不自然な部分も細かく指摘してくれます。詳細な添削機能は有料版でないと使用できませんが、無料版でも基本的な添削であれば問題なく使えるので、まずは無料登録して試しに使ってみてください。
独り言英会話
独り言英会話とは、話し相手を想像しながら自分が伝えたい内容を声に出して説明する学習方法で、「実践力の強化」のアウトプット学習法です。内容を考えてから時間をかけて英文作成(アウトプット)に取り組める英語日記に比べて、内容を考えながら口を動かして発声(アウトプット)する独り言英会話の方が難易度が高くなります。
その日に話すテーマと独り言の時間を決めたら、必ず時間いっぱいまで話し続けてください。最初の頃は思うように口が動かないはずなので、無理せずに短い時間から始めることをおすすめします。最初は30秒程度から始めて、慣れてきたら45秒→60秒→‥と少しずつ制限時間を長くしていきましょう。
独り言を話している際には、細かな文法間違いや不自然な言い回しを気にする必要はありません。間違いを繰り返して試行錯誤しながらアウトプットし続けるプロセスが、実践的なスピーキング力を身につける上で非常に効果的です。
>>独り言英会話の具体的なやり方や学習効果を上げるコツはこちら
オンライン英会話
これまで紹介してきた自分ひとりで取り組めるアウトプット学習方法でも、実践的な英語力を鍛えることは十分可能です。それでもやはり、実際に話し相手と直接コミュニケーションする経験を積むことが英会話スキルを上達させる一番の近道です。
一昔前までは、英語の話し相手を確保するために駅前スクールに通ったり外国人が多く集まるイベントに参加するなど、指定された時間と場所に足を運ぶ必要がありました。しかしインターネットの発達のおかげで、今ではパソコンの前に座るだけで24時間いつでも世界中の人と簡単に繋がることができます。
数あるオンラインサービスの中でも、一人ひとりの英語レベルと学習目的に合ったアウトプットの機会を提供してくれるオンライン英会話レッスンは短期間で英語力を伸ばすうえで非常に効果的です。
但し、なんとなく英会話レッスンを受けているだけでは、何年経っても英語を話せるようにはなりません。貴重なアウトプットの機会として、自分の学習目的を踏まえたレッスン受講を心がけてください。
>>オンライン英会話の学習効果を高めるレッスンの受け方はこちら
まとめ
本記事では、自宅で簡単にできるオススメの英語アウトプット学習方法を5つ紹介しました。
インプット学習が中心の学校教育を受けてきたこともあり、日本人はアウトプット学習に苦手意識を持っている傾向があります。しかし、アウトプット学習を日々継続することが英語力を伸ばす効果的な方法です。
苦手意識のあるアウトプット学習でも挫折せず地道に継続できるように、本記事で紹介した学習方法の中から自分に合ったものを選んで無理ないペースで実践してみましょう。半年〜1年後には見違えるほど実践的な英語力が身についているはずです。
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