独学でビジネス英会話を習得!自宅でできる英語アウトプット学習法を紹介

アウトプット学習イメージ
以下該当する人におすすめ記事です
  • 独学で効率的にビジネス英会話をマスターしたい
  • リスニング力とスピーキング力が伸び悩んでいる
  • 自宅で気軽に取り組めるアウトプット学習法を教えてほしい

80点英語ブログ運営者のゆうです。

日本の学校教育では小中学生の頃から英語を学び始めるため、大卒であれば英語学習に10年以上もの期間を費やしていることになります。

それにもかかわらず多くの日本人が英会話に苦手意識を持っている最大の理由は、圧倒的なアウトプット学習不足です。

学校の授業内容は、単語や文法の暗記や英文の精読などインプット学習が中心で、学生同士が英語で話し合うなどのアウトプット学習には十分な時間を割いていません。

また、アウトプット学習の重要性を理解しつつも、具体的な学習方法がわからなかったり、外国人との英会話に抵抗を感じたりと、なかなか行動に移せていない人も少なくありません。

そこで本記事では、自宅で気軽に始められる英語アウトプット学習法について詳しく解説していきます。

執筆者
  • 日本生まれ日本育ちの社会人(TOEIC初回スコア480点)
  • 正しい英語学習法と出会い、1年間でTOEIC865点を獲得
  • その後4年間の海外駐在を経て、現在も海外ビジネスに従事
  • 【保有資格】TOEIC:945点、TOEFL:103点

インプット学習がアウトプット学習の成功の鍵

早速おすすめのアウトプット学習法を紹介したいところですが、まずはアウトプット学習に取り組む上で不可欠な英語基礎知識を備えているか確認してください

アウトプット学習では既知の英単語や文法表現を英会話の中で使いこなせる状態を目指しますが、そもそもインプットが不足した状態ではスタートラインにすら立てません。

言語科学の視点から効果的な外国語の学習法を研究している第二言語習得論でも、新しい言語を学習する際には、まず大量のインプットを行ったうえで上質なアウトプットに取り組むことを推奨しています。

一方で、義務教育から英語を学んでいる日本人の大半は、既に相応の基礎知識を備えています。社会人にとって必要なのは、学生時代に覚えた英語知識を学び直して思い出すこと

ビジネス英会話に必要な基礎知識を効率的に学び直す方法として、中学レベルの英単語帳と文法書を1冊ずつやり込んでください

英語を勉強する目的が大学受験や英検取得であれば、より難解な教材を数多くこなす必要がありますが、英会話スキルの強化が目的であれば必須ではありません。

日々忙しい社会人だからこそ、自身の英語学習の目的に照らして、無駄なく効率的な80点の学習法を選択してください。

リスニング編|自宅で取り組めるアウトプット学習法3選

英語を聞き取れる状態とは、次の2つのスキルを習得している状態を意味します。

リスニング力を構成する2つのスキル
  • 英語の音を理解するスキル
  • 英語の意味を理解するスキル

そして、実践的なリスニング力に不可欠な「音理解スキル」と「意味理解スキル」を効果的に鍛えられるおすすめのアウトプット学習法は、以下の3つです。

  1. スラッシュリーディング
  2. オーバーラッピング
  3. シャドーイング

それぞれ詳しく解説していきます。

スラッシュリーディング

音理解スキル★★☆☆☆
意味理解スキル★★★★★
難易度★★☆☆☆

スラッシュリーディングは、意味のまとまりで区切った英文を用意して、返り読みをせずに文頭から意味を追っていくアウトプット学習法です。

文書を斜線(/)で区切りながら読んでいくことから、スラッシュリーディングと呼ばれています。

スラッシュリーディングのイメージ
  • 【英文】My generation enjoys / a lot more leisure time, / which makes our lives more fulfilling / and enables us / to follow our passions. /
  • 【日本語訳】同世代のみんなは楽しんでいるよ / もっと自分の時間を / おかげで人生をさらに満喫できるんだ / それにできるようになるよ / やりたいことに熱中できるようにね

スラッシュリーディングに取り組むことで英文を英語の語順のまま理解できるようになり、リスニングで求められる意味理解スキルの習得が期待できます。

>>スラッシュリーディングの効果的なやり方はこちら

オーバーラッピング

音理解スキル★★★★★
意味理解スキル★★☆☆☆
難易度★★★☆☆

オーバーラッピングは、教材スクリプトを読みながら英語音源と自分の声が重なるように同じペースで音読するアウトプット学習方法です。

オーバーラッピングのイメージ

【 教材の英語音源 】I would like to talk about what are important things in my life.

【オーバーラッピング】I would like to talk about what are important things in my life.

英語音源を聞きながらネイティブスピーカーと同じ発音・リズム・音声変化を意識して音読するため、独学でも効率的に英語の音の理解を深められます。

なお、オーバーラッピングでは英語スクリプトを読みながら音読してOKなので、英語初級者でも無理なく取り組められる点も魅力の1つと言えるでしょう。

>>オーバーラッピングの効果的なやり方はこちら

シャドーイング

音理解スキル★★★★★
意味理解スキル★★★★★
難易度★★★★★

シャドーイングは、英語音源を聞きながら0.5〜1秒ほど遅れたタイミングで追いかけるように音読するアウトプット学習方法です。

シャドーイングのイメージ

【教材の英語音源】I would like to talk about what are important things in my life.

【シャドーイング】(0.5〜1秒)I would like to talk about what are ‥

シャドーイングもオーバーラッピングと同様に、音声変化を含むネイティブ英語の音源を正確に再現しながら音読するため、効率的に正しい英語の音ルールを体得できます。

さらに、シャドーイングの音読は、聞き取った英語の音に基づいて文頭から意味を追いかけていくため、リスニングに不可欠な意味理解スキルも同時に鍛えることができます。

ただし、シャドーイングは基本的に英語スクリプトを読まないで聞き取った英語音声をもとに発話する必要があるため、オーバーラッピングに比べると学習負荷は大きくなってしまいます。

英語リスニングに自信のない方は、まずはオーバラッピングで教材音源の音に慣れたうえで、同じ教材を使った高負荷トレーニングとしてシャドーイングに取り組むことをおすすめします。

>>シャドーイングの効果的なやり方はこちら

スピーキング編|自宅で取り組めるアウトプット学習法5選

英語をペラペラ話せるようになるには、次の3つのスキルが求められ、特に「概念化スキル」と「文章化スキル」が重要となります。

スピーキング力を構成する3つのスキル
  1. 概念化スキル:相手に伝えたい情報を整理する
  2. 文章化スキル:伝えたい情報を英文で表現する
  3. 音声化スキル:英文を口を動かして発声する

実践的なスピーキング力に不可欠な「概念化スキル」と「文章化スキル」を効果的に鍛えられるおすすめのアウトプット学習法は、以下の5つです。

  1. 瞬間英作文
  2. 言い換えトレーニング
  3. 英語日記
  4. 独り言英会話
  5. 英会話レッスン

それぞれ詳しく解説していきます。

瞬間英作文

概念化スキル★☆☆☆☆
文章化スキル★★★★★
難易度★★★☆☆

瞬間英作文は、日本語の文章を即座に英語に訳して声に出すアウトプット学習方法です。

既知の英語表現を組み合わせて瞬時に英文を組み立てるプロセスを繰り返すことで、英語表現を「知っている」だけでなく「使いこなせる」ようになります

ここで「知っている」と「使いこなせる」の違いがいまいちピンとこない人は、次の日本文を英訳して声に出して読んでみてください。

例題

日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。

英訳文:???

パッと英訳できましたか?意外と手こずった人が多かったのではないでしょうか。以下の解答例を見て分かる通り、SVC文型・関係代名詞・過去形&現在形など中学レベルの英文法で構成されています。

解答例

日本文:昨日私の姉が会った男性は私の大学時代の友人です。

英訳文:The man who my sister met yesterday is my friend from university.

読めば簡単に理解できるレベルの英文なのに、自分で作ろうとすると途端に固まってしまう。

これが「理解している」と「使いこなせる」の違いであり、スピーキング学習において文章化スキルの強化が重要な理由です。

>>瞬間英作文の正しいやり方はこちら

言い換えトレーニング

概念化スキル★★★★★
文章化スキル★★☆☆☆
難易度★★★☆☆

言い換えトレーニングは、伝えたい日本語の内容(原文)を簡易な英語表現に言い換えて発話するアウトプット学習法です。

言い換えトレーニングの例
  • 【原文】彼の行動は予測不可能だ。
    • His behavior is unpredictable.
  • 【言い換え文】彼がどのように行動するかを知るのは難しい
    • It is hard to know how he will act.

学校のテストで登場する英作文問題では、英語知識の習熟度を測るために、単語や細かい文法表現まで正確に日本語の問題文を英訳できるかが問われます。

しかし、実際のビジネス会話シーンでは正解の英文は一つではなく、相手に自分の意図が伝わる英語表現であれば全て正解になります。

実践的なスピーキング力の体得には「話したい内容」を「話せる内容」に瞬発的に情報整理するスキル(=概念化スキル)が重要となり、同スキル強化の効果的な勉強法が言い換えトレーニングなのです

英語日記

概念化スキル★★★☆☆
文章化スキル★★★☆☆
難易度★★☆☆☆

英語日記は、その日のできごとを英語で書き留めていくアウトプット学習方法です。

英語日記では、自分で考えた内容を英文で表現していくため、概念化スキルと文章化スキルをバランスよく鍛えることができます。

また、英語日記は自分のペースで英作文を進められるため、英語初心者でも取り組みやすい点もメリットとして挙げられるでしょう。

英語日記では、自分が書きたいテーマを選択してOKです。なかなか題材を決められない場合には、1日を振り返りつつ、下記候補から書きやすいと思ったものを探してみましょう。

英語日記の題材候補
  • 仕事の内容
  • 職場の出来事
  • 通勤時の出来事
  • 天候や気温
  • 食事や趣味

なお、英語日記の題材は毎日同じ題材を選び続ける必要はありませんが、過去の英語日記で覚えた言い回しを再利用しやすく、英語知識のインプットとアウトプットのサイクルを効率的に循環させることができます

さらに、同じ題材を選ぶことで日記で書く内容を考える負荷も下げられるため、英語日記に慣れるまでは特定の題材に絞って取り組むことをおすすめします。

>>英語日記の具体的な書き方や学習効果を高めるコツはこちら

独り言英会話

概念化スキル★★★★☆
文章化スキル★★★★☆
難易度★★★☆☆

独り言英会話は、話し相手を想像しながら自分が伝えたい内容を声に出して説明するアウトプット学習方法です。

内容を考えてから時間をかけて英文作成(アウトプット)に取り組める英語日記に比べて、内容を考えながら口を動かして発声(アウトプット)する独り言英会話の方が難易度が高くなりますが、その分「概念化スキル」と「文章化スキル」の効率的な向上が期待できます

その日に話すテーマと独り言の時間を決めたら、必ず時間いっぱいまで話し続けてください

慣れない頃は思うように口が動かないはずなので、無理せずに短い時間から始めることをおすすめします。最初は30秒程度から始めて、慣れてきたら45秒→60秒→‥と少しずつ制限時間を長くしていきましょう。

>>独り言英会話の具体的なやり方や学習効果を上げるコツはこちら

英会話レッスン

概念化スキル★★★★★
文章化スキル★★★★★
難易度★★★★☆

英語日記や独り言英会話よりも一層効率的に「概念化スキル」と「文章化スキル」を鍛えたい方は、英会話レッスンを通じたアウトプット学習法がおすすめです

先述のアウトプット学習法でも十分な学習効果を期待できますが、やはり実際に話し相手と直接コミュニケーションする経験を積むことが英会話スキルを上達させる一番の近道です

英会話レッスンの中でも、自分の好きな時間帯に自宅からレッスンを受講できるオンライン英会話スクールが日々忙しい社会人におすすめです。

社会人にとって貴重な自由時間である早朝や深夜時間を有効活用できたり、急な残業や宴席にも対応可能な柔軟なキャンセルポリシーなど多くのメリットがあります。

ただし、昨今は数えきれないほどの英会話スクールが設立されていて、中には質の低い講師や学習プログラムを提供している企業も存在するため、スクール選びは本当に慎重に行う必要があります

以下記事で管理人の実体験に基づく社会人におすすめのオンライン英会話スクール3校を紹介しているので、自分に合ったスクールがあるか確認してみてください。

>>自分に合ったオンラン英会話スクールの選び方はこちら

まとめ

本記事では、自宅で気軽に取り組める、ビジネス英会話に活かせるアウトプット学習方法を紹介しました。

インプット学習が中心の学校教育を受けてきたこともあり、多くの日本人はアウトプット学習に苦手意識を持っている傾向があります。

しかし、アウトプット学習を日々継続することが実践的な英会話スキルの習得には必要不可欠です。

本記事を参考にして、自分が強化したいスキルに合ったアウトプット学習法を見つけて無理ないペースで実践してみましょう。半年〜1年後には見違えるほど実践的な英語力が身についているはずです。

>>仕事で使える実践的な英語力を体系的に習得できる学習ロードマップはこちら

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