シャドーイングは効果がない?リスニング力が上達しない間違ったやり方を解説

シャドーイングの間違いイメージ
以下該当する人におすすめ記事です
  • 自分のシャドーイングのやり方が間違っていないか確かめたい
  • シャドーイングを続けているのに学習効果を実感できない

80点英語ブログ運営者のゆうです。

シャドーイングは、英語初心者でも英語を聞きとれるようになる効果的なリスニング学習法ですが、シャドーイングは効果のない非効率な学習法だと主張する人もいます。

私自身シャドーイングのおかげでTOEICスコア860超え&海外スタッフと英語で仕事をできるようになりましたが、最初の頃は「シャドーイング=単調な音読作業」と勘違いして取り組んでいたため、リスニング力が伸び悩んでいました。

そんな実体験から、シャドーイングは学習効果がないと主張している人はシャドーイングのやり方を間違えている可能性が高いと確信しています。

そこで本記事では、多くの英語学習者が勘違いしている間違ったシャドーイングのやり方を紹介します。既にシャドーイングに取り組んでいる人は、今回紹介するやり方で実践していないか注意して読んでください。

シャドーイングとは

シャドーイングとは、英語を聞きながら影(shadow)のように追いかけて声に出して読むリスニング学習法です。

英語音源の音のリズムや文構造を正確に把握した上で、文頭から意味を追いながら自分の口を動かして発声することで、リスニング実践力に必要不可欠な英語の音を理解するスキル英語の意味を理解するスキルを体得できます。

>>純ジャパでも英語を聞きとれるようになるシャドーイングの正しいやり方はこちら

リスニング力が上達しないシャドーイングの間違ったやり方5選

事前準備なしでシャドーイングに取り組んでいる

シャドーイングに取り組む際の事前準備を怠っていると十分な学習効果を上げることはできません

当たり前のことですが、リスニング力を伸ばすためにシャドーイングに取り組んでいる人は、現時点で十分なリスニング力が身についていません。そんな状態で事前準備もなく音源を繰り返し聞いたとしても、英語を聞きとれない具体的な原因がわからないままです。

事前に音源スクリプトを読み込んで話全体の流れや英文構造・英語表現を正しく把握した上でシャドーイングに取り組むことで、自分がリスニングで苦手に感じる英語表現を的確に認識できるようになります。そして認識できた苦手な表現を重点的に聞き返し音読することで、確実にリスニング力を改善できます。

音源と同じタイミングで音読している

音源の内容を聞きとってから後を追いかけるように音読するはずのシャドーイングを、音源と同じタイミングで音読しているケースも散見されます

事前準備のために音源スクリプトを読み込んだ際に内容を丸暗記してしまい、シャドーイング本番でも無意識のうちに音源の聞き取りを疎かにしてその記憶を頼りに音読しているのが原因です。

シャドーイングを繰り返す過程で内容を覚えてしまうこと自体は何ら問題ありません。しかし、シャドーイングで英語の聞き取りスキルを鍛えたいのであれば、聞きとった英語の音と意味を踏まえて音読をする意識を強く持ってください。

感情を込めずに機械的に音読している

英語の音の理解を妨げる原因として、英語を音読するときに感情を込めずに抑揚のない機械的な発話をしていることが挙げられます。

日本人が英語を聞き取れない原因の一つが英語特有の音の繋がりやリズムを体得できていないこと。例えば、「日本語の音の感覚」と「英語の音の感覚」で同じ英文を読み上げると以下のようになります。

日本語と英語の音の感覚の違い
  • I want you.
    • 日本語の音の感覚:アイウォントユー
    • 英語の音の感覚:アイウォンチュー

日本語の音の感覚では、「I」「want」「you」それぞれに等しくストレスをかけてハキハキ発声しています。一方で、英語の音の感覚では「want」にストレスをかけて力強く発声した後、「want」と後ろに続く「you」の音が繋がって力が抜けていくように発声されます(この音の繋がりをリンキングと言います)。

日本語の音の感覚のまま英語を聞き取ろうとすると、「I want you.」のような読めば簡単に理解できる英文でも音の違いを理解できず何を話しているのか把握できません。

そして、英語特有の繋がりやリズムは話し手が感情を乗せて抑揚をつけて話すことで生まれています。英語の音の感覚を習得するためには、自分も感情を込めて音読することが一番の近道なのです。

自分の英語の細かなミスを直さない

自分がシャドーイングで発声している英語の音と音源から流れる正しい英語の音の細かなズレを気にせずにトレーニングを続けてしまうと学習効果が著しく下がってしまっています。

音源を完璧に再現できていないフレーズは、そのフレーズ特有の英語の音を把握できていないことを意味しています。例えば「I want you」の音のリズムを「アイウォントユー」と理解している人が「アイウォンチュー」というネイティブの発声を聞いても正しい英語の音をそもそも理解していないため、なかなか聞き取ることができないのです。

実際の英会話では多少聞き取れない部分があっても話全体の流れを把握できれば問題なくコミュニケーションできるため、あまり神経質になる必要はありません。

しかし、皆さんがシャドーイングに取り組む目的は、英語リスニング力を強化することのはず。細かなミスがなくなるまで繰り返しシャドーイングをして、一つでも多くの自分が苦手な英語の音や表現を減らしていきましょう

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復習が足りていない

シャドーイングを2〜3回繰り返しただけですぐ別の音源に移っている人は要注意です。一つひとつの音源からの学びが浅くなり学習効率が大幅に下がってしまいます。

正しいシャドーイングのやり方では、一つの音源に対してまず英語の音を完璧に聞きとれるようになった後に、聞きとった英語の音から意味を文頭から通して完璧に理解できるようになることを目指します。

上記のやり方を実践しようとすると、当然に2〜3回程度の復習では全く足りません

復習回数はその人の英語レベルによって大きく異なるため「とにかく◯回やればOK」という考えも捨てましょう。音源内容を理解しながら英語の音を忠実に再現したシャドーイングができるまで何度も繰り返してください

まとめ

本記事では、シャドーイングの学習効果を下げてしまうよくある間違ったやり方を紹介しました。

私自身、学生時代にもシャドーイングに取り組んだ経験がありますが、当時は今回紹介した間違ったやり方を軒並み実践してしまっていたため、どれだけ勉強時間を費やしても英語力は全く伸びませんでした。

しかし、社会人になってシャドーイングの正しいやり方を知ったことでリスニング力が劇的に改善して、TOEIC860点超を取得し海外勤務の目標も達成できました。

今回紹介した間違ったやり方を反面教師にしつつ、自分に合った教材を使った正しいやり方でシャドーイングを継続してください。3ヶ月後にはあなたの世界が変わっていることを約束します。

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