独り言で英会話ができるようになる？元駐在員が実践した効果的なやり方を解説

80点英語ブログ運営者のゆうです。

義務教育から英語を勉強し続けている日本人の大半は、既に基本的な英会話で求められる語彙力や文法力を十分に備えています。

それにも関わらず、いまだに多くの英語学習者が英語を話せるようにならず悩んでいる最大の原因は、圧倒的なアウトプット学習不足にあります。

有名なアウトプット学習法として英会話レッスンの活用が挙げられますが、いきなり外国人講師と英語で話をすることに抵抗感を感じて行動に移せていない人も少なくありません。

そこで本記事では、場所を選ばず一人で気軽に取り組める独り言英会話について、効果的なやり方やコツを紹介していきます。

独り言英会話とは

独り言英会話とは、自分で選んだテーマに沿って事前に設定した制限時間いっぱい英語を話し続けるアウトプット学習法です。

独り言で話す内容を整理するプロセスで概念化スキルを、整理した内容を瞬時に英訳していくことで文章化スキルをそれぞれ鍛えることができます。

但し、独り言英会話はスピーキング実践力の基盤となる2つのスキルを同時に習得できる魅力がある一方で、その分学習負荷も大きくなる点には注意が必要です。

本ブログでもおすすめしている瞬間英作文は、読めば簡単に理解できる英文でもパッと口から出てこない文章化が苦手な人に特化したスピーキング学習法です。後述の独り言英会話のやり方を確認して難しそうと感じた人は、瞬間英作文で文章化スキルの土台を造りながら並行して取り組むことをおすすめします。

>>瞬間英作文の効果的なやり方はこちら

独り言英会話の3つのメリット

独り言英会話は概念化スキルと文章化スキルを同時に鍛えられる効果的な学習法と紹介しましたが、下記3つのメリットも享受できます。

それぞれ詳しく解説してきます。

英語学習を習慣化しやすい

独り言英会話は場所や時間の制約を受けずに気軽に取り組めるため、忙しい社会人でも英語学習を習慣化しやすいメリットが挙げられます。

一般的な英語学習では、まとまった学習時間を確保した上で、参考書や筆記用具を持参してカフェや自習室などに足を運ぶ必要がありますが、仕事やプライベートで多忙な社会人にとって上記スタイルで学習を継続することは容易ではありません。

一方の独り言英会話では、まとまった学習時間や専用の教材が必要ないため、通勤中や昼休憩などスキマ時間をうまく活用して取り組むことも可能です。

1日5分程度を独り言英会話の時間を当てるだけでも、学習を習慣化してコツコツ継続していけば確実にスピーキング力を伸ばすことができます。

気軽にアウトプットの機会を確保できる

1つ目のメリットとやや重複しますが、日々の英語学習に無理なくアウトプットの機会を確保できるのも大きな魅力の一つです。

冒頭で説明した通り、日本の英語学習者の大半はアウトプット学習が足りていません。とは言え、日本国内で日々生活する中で、英語で何かを発信する機会を確保することは難しいことも事実。外国人と話すことへの抵抗感から行動に移せていない人も少なくありません。

しかし、独り言英会話であれば日常生活の中で一人で気軽に英語でアウトプットができるため、特に英会話初心者には相性抜群のトレーニング方法と言えるでしょう。

リアルな会話でそのまま使えるフレーズや表現を覚えられる

独り言英会話では、自分の身の回りの出来事や自分の考えを英語で表現するため、実際の英会話シーンでも利便性の高いフレーズや表現のストックを効率的に増やすことができます。

多くの英語学習法では、教材に掲載された例文を使って学習を進めますが、例文の内容は必ずしも英語学習者の身近なものではなく、ビジネス現場での汎用性が高いとは言えません

しかし、市販教材を必要としない独り言英会話では、自分の身近なテーマでアウトプット練習ができます。身近なテーマでの独り言英会話を通じて覚えたフレーズや表現の多くは、実際のビジネス会話シーンでもそのまま使えるため、より効率的に実践で役立つ英会話スキルを習得できるはずです。

独り言英会話のおすすめのやり方

管理人の実体験を踏まえたおすすめのやり方は、次の4ステップです。

それぞれ詳しく解説していきます。

独り言英会話の会話形式を選択する

独り言のテーマを決める前に、どのような会話形式で話を進めていくか次の2パターンから選んでおきましょう。

実際のビジネス現場でも通用するスピーキング力を習得するには、報告形式のプレゼンテーションや会話形式の会議・商談など、両方のパターンに慣れておく必要があります。

しかし、会話形式の場合、自分が話す内容だけでなく架空の話し相手からの質問内容も同時に考えるため学習負荷が大きくなる点は注意が必要です。

独り言英会話を始めたばかりの方は、学習負荷が小さい報告形式を選ぶことをおすすめします。

独り言英会話のテーマを決める

独り言の会話形式を選択したら、独り言のテーマを決めてください。

独り言英会話のテーマを適当に決めてしまうと、英語力云々の前に、そもそも独り言のネタが思い浮かばずに独り言が続かなくなるため注意が必要です。

テーマの決め方に特段の制約はありませんが、極力自分の実体験や身近な出来事から選ぶようにしましょう。

独り言のテーマ選びに悩んでいる方は、私が実際に取り組んでいた以下のテーマ一覧の中から選んでみてください。

独り言の時間を設定する

独り言英会話の会話形式とテーマが決まったら、次は独り言を話す時間を設定します。

独り言英会話を始めたばかりの頃は、なかなか話が続かずに二言三言で口が動かなくなりがちですが、肝心のアウトプットが不足してしまうと、十分な学習効果を実感することはできません。

拙い内容でも構わないので、自分で設定した時間内は話し続けるようにしてください。

とは言え、最初から学習負荷をかけすぎると挫折の原因になってしまうので、まずは30秒程度から始めて、少しずつ時間を伸ばしながら最終的には1分間ほど話し続けられる状態を目指してください。

5W1Hを意識して独り言をする

ここまで準備できたら、5W1Hを意識して独り言英会話を実践していきます。

独り言英会話を始めて間もない頃は、時間いっぱい話し続けることは容易ではありません。短い英文2〜3行ほどで話のネタが尽きてしまう人が殆どでしょう。

しかし、短い文章に5W1Hを意識して情報を付け足すだけで、簡単に話を膨らませることができます。

例えば、「先週の仕事の出来事」というテーマを選んだ場合に、次のような短い英文を思いついたとします。

このままだと情報量が少なくほんの2〜3秒で独り言が終わってしまいます。

しかし、5W1Hを意識して情報を付け足すだけで、以下の通り情報量の多い話題を作り出すことができます。

上記の例では5W1Hを1つずつ付け足していますが、1つの例文に複数の情報を追加してもOKです。

また、会話形式の独り言英会話で話し相手からの想定質問を考える時にも、5W1Hの考え方は役立ちます。

先ほどと同じ「先週の仕事の出来事」というテーマで上司との会話やりとりを想定した場合、以下のように想定質問と回答を考えることができます。

上手く話せなかった英語表現を記録化する

時間いっぱい独り言を話し終わったら、忘れないうちに上手く話せなかった英語表現を記録しておきましょう。

自分の身近なテーマの中で話そうとしたフレーズは、実際の英会話でも頻繁に登場する可能性が高いと言えます。

上手く話せなかった言い回しを整理して正しい英語表現を覚えていくことで、着実に実践的なスピーキング力を習得できるという訳です。

なお、独り言中に上手く話せない英語表現に遭遇した場合にやってはいけないのが、黙って考え込んでしまうこと。リアルなビジネス会話シーンでも沈黙の時間を作ることは得策ではありません。

少し考えても分からなければ潔く諦めて、情報精度を落とした平易な表現に言い換えて時間いっぱい話し続けるようにしてください。

>>短期間で英語がペラペラになる言い換えトレーニングのやり方はこちら

独り言英会話の学習効果を上げる3つのコツ

前章では独り言英会話のおすすめのやり方を紹介しましたが、以下3つのコツを押さえると学習効果をさらに高めることができます。

それぞれ詳しく解説していきます。

新しく覚えた英語表現を積極的に使う

独り言英会話をする際には、過去の独り言で記録化した英語表現や単語学習で新たに覚えた単語などインプットした英語知識を積極的に使ってください。

英語を含む言語学において、インプット学習とアウトプット学習を組み合わせたやり方が最も効率的と言われています。裏を返すと、どちらか一方の学習ばかり取り組んでいるうちは語学スキルの上達は見込めません。

独り言英会話の学習効果を最大限発揮させるためにも、インプットした知識を積極的に使い込んで、効率的に実践で役立つ英語表現を記憶に定着させていきましょう。

話し相手をイメージしながら感情を込めて話す

独り言英会話の会話形式を問わず、常に話し相手が目の前に立っているイメージを持ちながら感情を込めて話してください。

話し相手を意識しないと機械的に淡々と話してしまいます。しかし、英語はリズミカルな言語と呼ばれていて、英語ネイティブは感情を込めながら抑揚をつけて会話をしています。

さらに、感情を込めることで記憶の定着率も向上するメリットもあります。恥ずかしがらずに目の前に話し相手がいるつもりになって、真剣に独り言アウトプットをしましょう。

独り言の内容を添削する

独り言中にうまく話せなかった英語表現の記録化に加えて、話している最中は気づかなかった言い間違えたフレーズや不自然な言い回しを添削を通じて認識することも効果的な学習法です。

よくある言い間違いや不自然な言い回しを認識した上で、正しい表現や言い回しを意識して次回以降の独り言に取り組むことで、インプットとアウトプットの上質な学習サイクルを確保できます。

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しかし、自分の独り言を毎回録音したり文字起こしするのは時間と手間がかかります。さらに、自力で添削しようとしても自分の英語知識以上の指摘は難しいため、添削の質にも限界があるでしょう。

そこでおすすめしたいのが「SUPIFUL（スピフル）」というスピーキング学習に特化した英語学習アプリです。

スピフルが提供する「瞬間英作文」と「独り言英会話」を組み合わせた学習プログラムを通じて、実践的なスピーキング力に不可欠な文章化スキルと概念化スキルを同時に鍛えることができます。

スピフルの独り言英会話トレーニングでは、独り言で発話した内容をすべて自動で文字起こししてくれるため、自分の発言内容を一言一句まで正確に見直すことができます。

さらに、1日1回利用可能なAI添削サービスを利用することで、自分では気づかないレベルの細かな文法ミスの指摘やより自然な表現への言い換えアドバイスを受けられるため、質の高いインプット学習に繋げることができます。

AI添削サービスで覚えた適切な文法表現や新しい言い回しを翌日の独り言英会話で活用する「インプット学習とアウトプット学習の上質なサイクル」によって、短期間でスピーキング力を飛躍的に伸ばすことができるでしょう。

その他にもビジネス現場でそのまま使える実践的なビジネス例文を多数収録した瞬間英作文教材など、仕事で使える英会話スキルを効率的に身につけたい社会人にとって非常に使い勝手の良い学習アプリとなっています。

現在、スピフルでは７日間の無料トライアルを提供しているので、実践的な英語力を身につけてキャリアの幅をグローバルに広げたい方は、まずは無料体験を試してみましょう。

まとめ

本記事では、独り言英会話のおすすめのやり方と学習効果を高めるコツを紹介しました。

実践的なスピーキング力を習得する上で、アウトプット学習の重要性を理解しているものの、実際に行動に移せている英語学習者は残念ながら多くありません。しかし、正しいやり方でアウトプット学習に取り組めば、誰でも必ず英語を話せるようになります。

英会話レッスンなど外国人と直接話す学習法に抵抗を感じる方は、本記事で紹介したやり方やコツを参考にして、気軽に始められる独り言英会話からアウトプット学習の習慣を身につけてください。

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