- 長年勉強しているのに英語を話せるようにならず悩んでいる
- 讀めば簡単な英語表現なのにパッと口から出てこない
- 瞬間英作文の効果的な勉強法を知りたい
80点英語ブログ運営者のゆうです。
小中学生のころから英語を勉強している日本人は、他の非英語圏の人たちと比べても遜色ないほど十分な英語知識をインプットしています。
それにも関わらず、多くの日本人が英語を話せず悩んでいる原因は、アウトプット学習が圧倒的に足りていないことです。
そこで本記事では、管理人も実践していた、既知の英語表現やフレーズを使いこなしてスピーキング基礎力を習得できる瞬間英作文の正しいやり方について解説していきます。
- 日本生まれ日本育ちの社会人(TOEIC初回スコア480点)
- 正しい英語学習法と出会い、1年間でTOEIC865点を獲得
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瞬間英作文とは
瞬間英作文は、日本文を読んでから素早く英訳して発話するスピーキング学習方法です。
瞬間英作文を繰り返すことで、頭の中で考えたメッセージを瞬時に英文で表現できるようになり、英語が自然と口から出せるようになります。
これは文章化スキルと呼ばれる実践的なスピーキング力を構成する3スキルの一つで、多くの日本人はこの文章化スキルが不足しているため「シンプルな内容でも英語がパッと出てこない」悩みを抱えています。
文章化スキルの重要性にいまいちピンとこない方は、下記の日本文をパッと英訳して発声できるか試してみてください。
いかがでしょうか?下に解答例を掲載していますが、どれも中学レベルの単語や文法表現しか使っていません。それでも、3つの日本文を全てを瞬時に英訳してスラスラ口を動かせた人は多くないでしょう。
語学はスポーツとよく似ています。正しいフォームを知識として覚えても、すぐにイメージ通りに身体を動せるようになる訳ではありません。何度も練習を繰り返すことで、初めて正しいフォームの通りに身体を動かせるようになります。
英語スピーキング学習でも、瞬間英作文で文章化のトレーニングを繰り返すことで、英語表現を「知っている」だけでなく「会話で使える」ようになるのです。
一方で、たまにインターネットやSNSで「瞬間英作文は効果がない」といった書き込みを見かけますが、これは間違ったやり方で瞬間英作文に取り組んでしまっていることが原因です。
不要な遠回りをしないよう、次章では瞬間英作文の正しいやり方について詳しく解説していきます。
>>多くの人が実践している瞬間英作文の間違ったやり方はこちら
瞬間英作文の正しいやり方を5つのステップで解説
瞬間英作文の学習効果を最大限発揮できる正しいやり方は下記の4ステップです。
- 事前準備なしで日本文を見ながら英訳して発話する
- 英文を精読して文構造を理解する
- 英文を見ながら文構造を意識して音読する
- もう一度、日本文を見ながら英訳して発話する
それぞれ詳しく解説していきます。
事前準備なしで日本文を英訳して発話する
まずは現状の文章化スキルを測るために、事前準備をせずに自力で日本文を英訳して発話してください。
瞬間英作文の教材を進めていくと、スムーズに口を動かせる英文だけでなく、うまく発話できない英文ともたくさん出会うでしょう。
最初の学習ステップで自分が苦手な英文タイプを理解しておくことで、後続の学習ステップをより効率的かつ効果的に取り組めるようになります。
英文を精読して文構造を理解する
力試しが終わったら、正解の英文を精読して構文パターンや文法表現などの文構造を正確に理解していきます。
実際のビジネス英会話シーンで、教材と全く同じ英文を話す機会はほとんどありません。
しかし、本学習ステップで文法表現などを正しく理解した上で後続の音読トレーニングに取り組むことで、同じ英語表現をさまざまな話題の中で使いこなせる応用力が身につきます。
例えば、上記英文に含まれている「be going to 〜」という未来に関する英語表現を1つ使いこなせるようになると、以下例文のように未来の話をする幅広い会話シーンに対応できるようになります。
英文を見ながら文構造を意識して音読する
本学習ステップでは、前段で理解した文構造を意識しながら、英文に目を通しつつ音読していきます。このとき、最低でも5回以上は繰り返し音読してください。
このとき、何も考えずになんとなく音読を繰り返してしまうと文章化スキルの向上は期待できません。
一つひとつの英語表現が持つ意味を嚙み締めつつ、英文を音読しながら次にどのような話題が展開されていくかイメージすることで、英語の語順でスムーズに発話できるようになります。
以下イメージ例ではやや細かすぎますが、音読中の頭の中のイメージを言語化しています。
勿論、実際の音読中にここまで詳細な先読みをする必要はありませんが、音読中に文構造から先読みしていく感覚を掴んでください。
文構造を意識した音読トレーニングは、慣れないうちは負荷が大きく苦労するでしょう。
しかし、音読を繰り返していくうちに次第に負荷が軽減されて、最終的には意識せずに話の展開をイメージしながら発話できるようになります。
もう一度、日本文を見ながら英訳して発話する
最後に、改めて日本文を見ながら英訳して発話するトレーニングに取り組みましょう。
既に英文の意味や構造を詳細まで理解しているため、大きな負荷なく日本文を瞬時に英訳する感覚を実感できるはずです。
そして瞬間英作文を継続していけば、初見の日本文でも無理なくスムーズに英訳できる文章化スキルを体得できます。
なお、本学習ステップの時点では既に英文自体を暗記している状態ですが、丸暗記した英文を何も考えず機械的に音読すると瞬間英作文の学習効果が大幅に下がってしまうため注意が必要です。
英文を覚えてしまうこと自体は問題ではありませんが、目を通した日本文の内容に対して適切な英文法表現を当てはめていく意識を持ってください。
目安として、日本文を見ながらの英訳トレーニングは5~10回程度繰り返してください。
勿論、自分が納得するまで繰り返してもOKですが、1文1文に時間と体力をかけすぎると挫折の原因になってしまうので無理は禁物です。
数週間かけて教材を何周も使い倒すことを前提に、1回の学習当たりのトレーニング負荷は大きくしすぎないように心がけましょう。
瞬間英作文の学習効果を高める4つのコツ
前章では瞬間英作文の正しいやり方を紹介しましたが、本章では学習効果をさらに高めるための4つのコツを詳しく解説していきます。
- 自分の英語レベルに合った教材を選ぶ
- 最初は英文法別のトレーニングから始める
- 1冊の教材を何周も繰り返す
- 日本文の内容をイメージ化する
自分の英語レベルに合った教材を選ぶ
瞬間英作文の教材は、英文を読めば簡単に内容を理解できるレベルのものを選んでください。
瞬間英作文トレーニングは、基本的に新しい単語や文法表現を覚えるインプット学習ではなく、既に覚えている英語知識を使いこなせるようにするアウトプット学習です。
英文を読んでサッと意味や文構造を理解できない教材に手を出してしまうと、英文の文構造理解の学習ステップで過度に時間を費やしてしまい、瞬間英作文の肝である音読&発話トレーニングが疎かになってしまいます。
特にスピーキング初級者は中学レベルの英語表現が中心の教材を選びましょう。
以下記事では、この他にも瞬間英作文の教材選びで失敗しないコツや社会人向けおすすめ教材を紹介しているので参考にしてください。
>>瞬間英作文トレーニング教材の失敗しない選び方と管理人おすすめの教材はこちら
最初は英文法別のトレーニングから始める
瞬間英作文を始めたばかりの人は、英文法別に英文をまとめている教材でトレーニングすることで、会話で自由に使いこなせる英文法表現の数を効率的に増やせるようになります。
先述の通り、教材内の英文をリアルな会話でそのまま使える機会は滅多になく、英文内の基礎的な文法表現を様々な会話シーンで瞬時に引き出して使えるようになることが瞬間英作文の学習目的です。
1回の学習時間内で同じ英文法を用いた英文を使って何度も瞬間英作文トレーニングに取り組むことで、色々な会話シーンにおける同文法表現の活用例を集中して学習できるため、短期間で実践で役立つ応用力を鍛えられます。
一方で、英文法別のトレーニングにもデメリットがあります。
初見の日本文を読んで瞬時に英訳する際に、同じ文法表現が登場すると事前に知っている状態のため、より発展的な文章化スキルの鍛錬には向いていません。
文法別トレーニングが一段落したら、実践的な文章化スキル習得に向けて文法表現がバラバラの教材に取り組むことをおすすめします。
上記学習の進め方にピッタリなのが以下2冊の教材です。ビジネス現場で頻出の英単語・フレーズを多数収録しているため、実践で役立つ語彙力とスピーキングを同時に鍛えられる社会人にとって一石二鳥の教材なので、教材選びに悩んでいる人はぜひ選択肢の一つに入れてみてください。
1冊の教材を何周も繰り返す
自分に合った瞬間英作文の教材を1冊見つけたら、教材内の日本文ほぼ全てを瞬時に英訳&発話できるようになるまで何周も繰り返し取り組んでください。
語学とスポーツには共通点が多く、試合本番で自分のイメージ通りに身体を動かせるようになるには日々の練習が不可欠です。
英語学習でも「知っているのに話せない」「練習では話せたのに本番になると言葉が出てこない」とならないように、文章化スキルが身体に染み込むまで継続しましょう。
最初の1周目は英文の精読&文構造理解のステップもあるため相応の時間と負荷がかかりますが、2周目以降はグッと楽になり無理なく周回できるはずです。
目安として、最低でも5周以上は取り組むことをおすすめします。
日本文の内容をイメージ化する
瞬間英作文で日本文を読んで英訳するときに、「日本文→英文」ではなく「日本文→イメージ→英文」を意識すると文章化プロセスをより高速化できます。
瞬間英作文を継続していくと「日本文→英文」の処理時間がどんどん短くなっていきますが、「日本語を英語に翻訳する」処理が残るため、伝えたい内容を英訳して発話するまで一定のタイムラグが生じてしまいます。
一方で、異なる言語を介さずにイメージ化した内容から英訳できるようになれば、伝えたい内容を瞬発的に発話できるようになるという訳です。
上記の例では「彼は彼の家族と一緒に買い物に行きます」という18字の日本文の代わりに、家族で買い物をしているイメージから「He goes shopping with his family.」と直接英文を作成しています。
慣れないうちは、イメージするプロセスが追加されるため、むしろ余計に時間がかかるかもしれません。
しかし、トレーニングを継続していくと「日本文→イメージ」を無意識に脳内処理できるようになり、次第に英語を英語で理解する感覚を体得できるようになります。
瞬間英作文と併せて取り組んでほしいおすすめスピーキング学習法
瞬間英作文で文章化スキルを鍛えたら、より実践的なスピーキング力の習得を目指していきましょう。管理人がおすすめする+αのスピーキング学習法は次の3つです。
- 言い換えトレーニング
- 英借文トレーニング
- 英会話レッスン
それぞれ詳しく解説していきます。
言い換えトレーニング
言い換えトレーニングとは、伝えたい内容を簡易な英語表現に言い換えて発話する学習方法で、スピーキング力を構成する3つのスキルのうち概念化スキルと文章化スキルの強化に適しています。
瞬間英作文では日本文の正確な英訳が求められる一方、言い換えトレーニングでは日本文の要点を抑えつつ自分の表現しやすい言い回しで英訳をしていきます。
上記の例では、「彼」の代わりに「彼の家族」を主語に置くことで、より平易な英文に言い換えています。
言い換え文を考えるとき、日本文の内容を一旦イメージに変換した上で、そのイメージをどのように簡単な表現で伝えられるか考えてみると良いアイディアが浮かびやすいのでおすすめです。
リアルな英会話シーンでは、英語試験と違いただ一つの正解は存在せず、話し相手に自分の意図が伝わる英語表現であれば全て正解となります。
自分が既に保有している英語知識を活用して、自分だけの正解文を瞬時に作れる概念化スキルと文章化スキルの習得を目指しましょう。
英借文トレーニング
英借文トレーニングは、英語ネイティブが頻繁に用いる英語表現を借りて、より自然な英文を瞬時に作れる文章化スキルを鍛えるためのスピーキング学習法です。
さらに、借りてきたネイティブ表現を使いこなせるようにトレーニングすることで、会話の引き出しが増えて概念化スキルの向上も期待できます。
ビジネス現場では、微妙な言葉遣いのニュアンスにまで配慮して議論や商談を進めるケースも多々あります。
一方で、私たち非ネイティブが自力で繊細な英語表現を考え出すことは不可能です。
無謀なことに貴重な時間を費やして遠回りをしないよう、遠慮せずにネイティブが使っている便利な英語表現やフレーズをどんどん借りてきて、自分が使いこなせる英語表現の幅を広げていきましょう。
ただし、基本的な英会話スキルも身についていない英語初級者は、いきなり英借文トレーニングで新しいフレーズの習得を目指さないでください。
まずは、自分が知っている基礎的な英語表現を自由に使いこなして、下手な表現でも伝えたいメッセージをしっかり発信できることを最優先にしましょう。
英会話レッスン
英語学習でも実践に勝るトレーニングはありません。最効率でスピーキング力を向上させたい人は、英会話レッスンの活用をおすすめします。
瞬間英作文で文章化スキルを鍛えつつ、実際の英会話シーンで積極的にアウトプットすることで、短期間かつ効率的にスピーキング実践力を身につけることができます。
一方で、昨今は数えきれないほどの英会話スクールが設立されていて、中には質の低い講師や学習プログラムを提供している企業も存在するため、スクール選びは本当に慎重に行う必要があります。
以下記事で管理人の実体験に基づく社会人におすすめのオンライン英会話スクール3校を紹介しているので、自分に合ったスクールがあるか確認してみてください。
>>管理人が厳選した社会人向けのおすすめオンライン英会話スクールはこちら
まとめ
本記事では、瞬間英作文の正しいやり方と学習効果を高めるコツを紹介しました。
義務教育から英語を学んでいる日本人の大半は、既に基本的な英会話に必要な英語知識を備えています。仕事で使えるスピーキング力の習得に必要なのは、その既存知識を使いこなせるスキルだけなのです。
本記事で紹介した瞬間英作文の正しいやり方を参考にして、知っているだけの英語知識を使いこなせる英語知識にレベルアップさせていきましょう。
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