英借文の正しいやり方を解説!純ジャパでもネイティブ英語を話せるようになる学習法

以下該当する人におすすめ記事です
  • 英語でなんとか意思疎通できるけど細かなニュアンスまで伝えられない
  • ネイティブ同士の会話になると聞き取れないことが多い
  • ネイティブのような流暢な英語を話せるようになりたい

80点英語ブログ運営者のゆうです。

日本生まれ日本育ちの人でも正しいやり方でコツコツ学習を継続していけば、必ず英語を話せるようになります。しかし、座学でスピーキング力を鍛えていると、どうしても教科書的な言い回しばかり身についてしまうものです。

日本人との会話に慣れている外国人が話し相手であれば、こちらの英語レベルに合わせて平易な英語表現で話を合わせてくれるので、基本的な英語表現しか知らなくても実務上大きな問題にはなりません。一方で、ネイティブ同士の議論に参加したい人は、ネイティブ特有の英語表現もある程度理解し使いこなすスキルが求められます。

そこで本記事では、純ジャパでもネイティブ英語を理解し話せるようになる、英借文トレーニングについて解説します。

英借文トレーニングとは?

英借文トレーニングとは、ネイティブが使っている英語表現を「借りて」オリジナルの英文を作成してアウトプット練習に活用する学習方法です。使いこなせる英語表現が増えるほど会話のバリエーションを広げることができるので、英語圏への駐在勤務や欧米の外資系企業への転職に関心がある人にはおすすめの学習方法と言えるでしょう。

具体的なやり方は以下の通りです。

英借文トレーニングの学習ステップ
  1. 英字新聞やスピーチ動画などネイティブ表現を多数収録した教材を用意する
  2. 教材を読み聞きして自分が知らなかった英語表現をリスト化する
  3. 上記リストの中から自分が使ってみたい英語表現をいくつか選択する
  4. 選択した英語表現を用いて、具体的なビジネスシーンを想定したオリジナル英文を作る
  5. 作成した英文(目安は5〜10本)を教材に瞬間英作文トレーニングを行う

自分が知らなかったネイティブ表現を整理するだけでなく、実際に手や口を動かして英文を作成し読み上げることで、表現を知っているだけでなく会話の中で使いこなせるようになります。

さらに、仕事内容を思い浮かべて作成したオリジナル英文はビジネス現場でそのまま活用できる可能性が高いため、仕事で使える英語を学ぶ観点でも学習効率が非常に高いと言えるでしょう。

最後のステップで登場する瞬間英作文トレーニングは、自宅で気軽に取り組めるスピーキングに特化したアウトプット学習法です。純ジャパの私が海外勤務に順応できたのもこの瞬間英作文のおかげと言っても過言ではないおすすめ学習法なので、学習負荷は大きいですがぜひ挑戦してください。

>>純ジャパでも英語を話せるようになる瞬間英作文のやり方はこちら

英借文トレーニングの学習効果を上げる5つのコツ

英語表現をフレーズ単位で覚える

英文から英語表現を借りる際に、単語単位ではなくフレーズ単位で切り出すことで英語初心者でも質の高い英作文が可能になります。フレーズ単位のイメージがわかない人もいると思うので、例文を使って詳しく説明します。

例えば、以下の英文をフレーズ単位で区切ろうとすると、3つのフレーズに分解できるでしょう。

フレーズ単位で区切られた英文

It is a challenge for Japanese people / working in foreign companies / to remain in the the same companies.

分解したフレーズから「Japanese people」や「foreing companies」など例文特有の英単語を取り除くと、以下のように汎用性の高い英語表現を抽出できます

英語フレーズ日本語訳
it is a challenge for [人] to [動詞]   [人]にとって[動詞]することは大変です    
people [動詞]ing[動詞]している人たち
remain in [場所][場所]にとどまる

上記プロセスを繰り返して気になる英語表現をフレーズ単位で整理できたら、フレーズ同士を組み合わせて「人」「場所」などの空き枠に単語を埋め込むだけで自分専用の自然な英文の完成です。前置詞や動詞形の使い方に悩みながら単語を一つひとつ並べる作業に比べて、簡単かつ効率的に英作文ができるはずです。

同じ英語表現を使いまわす

上記ステップで覚えた英語表現の中でも自分が使いやすいと感じたフレーズは、英作文の中で積極的に使い回してください。一つの英語表現をさまざまな会話シーンを想定した英文で使い回すことで、効率的な記憶の定着が期待できます

例えば、先ほどの例文で登場した「it is a challenge for [名詞] to [動詞]」という英語表現も、名詞や動詞の組み合わせを変えるだけで、色々な英文を即座に作り出すことができます。

同じ英語表現を使って複数の英文を作成する例
  • It is a challenge for our company to beat competitors.
    • 【訳】弊社にとって競合他社に勝つことは大変です。
  • It is a challenge for us to get the green light from our boss.
    • 【訳】私たちにとって上司から承認を得ることは大変です。

英文法の基礎知識を身につける

英文からフレーズ単位で英語表現を選ぶためには、文章構造や文法表現を正しく把握できる文法力が必要です。同様に複数のフレーズを組み合わせて英文を作成するにも、基本的な構文・文法知識が不可欠です。

ネイティブの英語フレーズを自由自在に使いこなせるように、中学レベルの英文法知識はひと通り習得しておいてください。

>>社会人におすすめの英文法学習法はこちら

>>社会人におすすめの英文法参考書はこちら

アウトプットの機会を作る

英借文トレーニングで覚えたネイティブ英語表現を実践で使いこなせるようになるにはアウトプット学習の強化が不可欠です。本記事で紹介した学習ステップにもアウトプット学習の一環として瞬間英作文トレーニングが含まれていますが、余力がある人は他のアウトプット学習も併用することでより効率的にネイティブ表現を使いこなせるようになります。

>>自宅で気軽に取り組めるおすすめのアウトプット学習法はこちら

良質な教材を見つける

英借文トレーニングで用いる教材選びも学習効果を高める上で重要なポイントです。適当に教材選んでしまうと非ネイティブのカタコト英語や文法ミスのあるフレーズを覚えてしまうリスクもあります。

さまざまな分野のスペシャリストのプレゼンテーション動画(字幕付き)を公開しているTED、アメリカで最も有名なニュースサイトの一つで幅広いジャンルの記事が掲載されているNew York Timesなどがおすすめです。どちらも自分が興味のあるジャンルから学習素材を選べるメリットもあります

英語のプロとの会話の中で自然な英語表現を収集できる英会話レッスンもおすすめ教材の一つ。レッスン講師に前もって学習目的を伝えておけば、意識的にネイティブがよく使う言い回しを用いてレッスンを進めてくれるでしょう。次回レッスン時に自分が考えた英作文の添削サポートを依頼できるため、独学では気づきにくい細かいミスも把握できます。

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まとめ

本記事では、海外生活経験のない日本人でもネイティブ並みのスピーキング力を習得できる英借文トレーニングについて解説しました。

私も海外駐在員時代に現地スタッフと英語で意思疎通を図れていましたが、繊細な情報を共有しあったり異なる見解を持った人と深い議論をする場面では、自分の英語力に問題意識を感じていました。

しかし、英借文トレーニングに取り組んだ結果、現地スタッフと日本語とほぼ変わらない粒度でコミュニケーションを取れるようになったのです。英語スピーキング力の基礎ができている人は、もう一段レベルを上げる方法の一つとしてぜひ参考にしてみてください。

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